現役ドラフトで加入のソフトバンク・長谷川がプロ初勝利「いきなり舞い込んできたのでうれしい」

パ・リーグ   ソフトバンク5―4西武 （ 2024年4月29日    みずほペイペイD ）

＜ソ・西＞プロ初勝利を挙げたソフトバンク・長谷川はファンの声援に応える（撮影・岡田　丈靖）
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　ソフトバンクの3戦連続サヨナラ勝ちを演出したのは、9回から登板して1回を無失点に抑えた長谷川威展投手（24）だった。昨年オフに日本ハムから現役ドラフトで加入し、これがプロ初勝利。サヨナラ3ランの柳田に「おめでとう」と祝福された背番号59は「いきなり舞い込んできたので、うれしいです。（柳田さんに）感謝しかないです」と感激の表情だった。

　小さなテイクバックから剛球を投じる変則横手左腕は2点ビハインドの9回を3人で斬った。外崎、佐藤龍はともに3ボールまでいったが、「一球、一球丁寧に時間を使ってでも」という意識で打ち取るなど、落ち着いたマウンドさばきが光った。

　開幕1軍入りしたが、先発と勝利の方程式も安定する中でこれが3試合目の登板。出番が少ない中でも、学びは多い。緊迫した場面のブルペンの雰囲気は「意外とラフな感じ」。直前になってスイッチを入れて、戦いの場に向かう姿を見てきた。元々は早めに心の準備をするタイプだっただけに、「ここでスイッチを入れたらいいんだな」と切り替えがうまくいっている。

　スタンドに飛び込んだウイニングボールは早くも手元に戻ってきたそうで、自宅に飾るという左腕。「少ないチャンスをしっかりものにするのを継続していくと登板も増えると思う」とアピールを続ける。（杉浦　友樹）