オリックス・椋木「悔しいもあるけど、すごくいい1日」 597日ぶり1軍で3回4失点も新たな一歩

[ 2024年4月27日 19:10 ]

パ・リーグ   オリックス0-9日本ハム ( 2024年4月27日    エスコンF )

<日・オ>先発した椋木(撮影・高橋 茂夫)
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 試合後、オリックス・椋木は堂々と前を向いていた。22年秋の右肘側副じん帯再建術(通称、トミー・ジョン手術)による育成契約を経て、22年9月8日の西武戦以来、597日ぶりの復帰登板。初回から4連打を浴びるなど3回9安打4失点で敗戦投手となったものの、戻ってきた1軍マウンドへの思いを巡らせた。

 「内容は3回4失点と数字だけ見たらひどいですけど。1軍で投げるのが、戻れるってのが自分の中ではすごく思うことがある。結構悔しいもあるんですけど、すごくいい1日になったと捉えています」

 初回は日本ハム打線の流れを止められず、1死一塁で迎えた3番・万波から4連打を浴びて4失点。いずれも早いカウントから積極的にスイングを仕掛けられ「初球とかも打ってくるって分かっていたんですけど。ゾーンでいこうと言われていたんですけど、そのゾーンも真ん中ばかりだった。もっとちゃんとコース狙ってもよかった」と反省を口にした。

 それでも2、3回はいずれも走者を背負いながら無失点で切り抜け「投げ方も初回は自分が思っていたのと結構違う投げ方だった。その部分は2、3回で修正できた」。東の右手中指のマメの影響、山下の不振などで自身の想像よりも早く巡ってきた1軍マウンド。今季のウエスタンでは20日中日戦の5回67球が最多で、この日の最速も146キロと術後の完全復活へ、まだ途上にある。

 「やっぱり誰が見ても分かるようにスピードも出ていないですし、キレもまだまだなので。早くまずは進化した姿ってよりは、元の姿に戻れるように1戦1戦やっていけたら。結構自信ははあります」

 帰ってきた21年のドラフト1位右腕が、新たなスタートラインに立った。 (阪井 日向)

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