カージナルスのブルペンは全体7位と高評価、WBCで日本に逆転負けを喫したガエゴスがセットアッパー

[ 2024年3月24日 08:26 ]

ガエゴス投手(AP)
Photo By AP

 ドジャースは地元開幕の4連戦でカージナルスと対戦する。大リーグ公式サイトはカ軍のブルペンを全体7位と高く評価している。平均球速99・7マイルの直球と、空振り率52・2%のスライダーを武器にするクローザー、ライアン・ヘルズリーが顔をそろえ、セットアッパーにはWBCメキシコ代表のクローザー、ジョバンニ・ガエゴスがいる。さらにシンカー、チェンジアップの左腕ジョジュ・ロメロも好投手。ライリー・オブライエンとニック・ロバートソンも空振りが取れる。その上でオフに昨季ホワイトソックスとヤンキースで活躍したケイナン・ミドルトンとレイズで7シーズン投げたアンドルー・キトレッジの2人を補強した。近年のカ軍では最強のブルペンとなりうるという。

 とはいえ不安要素もある。ミドルトンは既に前腕の張りでノースローとなり、開幕戦には間に合わない。昨季前腕の張りで33試合しか登板できなかったヘルスリーもフルシーズン出られるかどうかは確実ではない。ガエゴスはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本戦での逆転負けが尾を引いたのか昨季は防御率4・42で不振だった。大切なのは先発投手が長いイニングをきっちり投げてブルペンの負担を増やさないこと。しかし先発陣はマイルズ・マイコラス、ランス・リンなどベテランが多く、年齢に負担が大きい可能性がある。

 ちなみに、大谷はカ軍のブルペン陣では一番対戦しているのはミドルトンで3打数1安打1四球、ガエゴスは1度の対戦で二塁打一本、キトレッジも一度の対戦で本塁打、左のロメロは1打席で1三振だった。WBCでは、ガエゴスは1点リードの9回に登場、先頭の大谷に88マイル、外角高めのボールになるチェンジアップを右中間二塁打とされ「大谷にボール球を二塁打されたのが痛かった。あれで流れを持っていかれた」と悔しがっている。吉田正尚四球の後、村上宗隆の中越2点二塁打で敗れた。それから1か月半後、5月3日公式戦で再戦となったが、大谷は95マイルの外角直球を叩いて左中間二塁打としている。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年3月24日のニュース