亀山つとむ氏 阪神は各ポジションで戦力に厚みを増した

[ 2024年2月28日 05:15 ]

阪神の宜野座キャンプでブルペンを視察する亀山氏(撮影・岸 良祐)
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 【亀山つとむ キャンプ採点】阪神・岡田監督はキャンプインの日に「新しい戦力を加えて連覇を目指す」と宣言していた。その意味でも投手で門別、野手で前川と1年前の開幕にはいなかった戦力が出てきたのは収穫だ。ブルペンもゲラ、岡留が出てきて厚みを増した。全体的に満足できるキャンプになった。

 日本一を果たしたチームとしては現状維持が目指すべきところだが、上積みをしてこそ現状維持ができると、首脳陣だけでなく選手も理解している。現段階での結果よりも重要なのは内容だと意思統一ができている。開幕までに、しっかり準備はできるはずだ。

 強いて問題点を挙げると、前川と実績がすでにある小野寺以外に目立った若手野手がいなかった部分だ。期待された野口、井上、そして福島は、いずれもキャンプ後半に失速した。野口、井上は1軍クラスの投手をどう打つか、課題を克服しないといけない。育成新人の福島は、自分に求められることを理解する必要がある。

 チームとしては、梅野、長坂、中川と捕手に故障が集中したのが痛い。コンディショニングに力を入れる中で、同一ポジションで3人の故障が出た原因はしっかり究明する必要がある。 (本紙評論家)

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