2度目トミー・ジョン手術から復帰 ビューラー、体重9キロ増量「山本の隣なら太って見える」

[ 2024年2月11日 10:24 ]

ドジャースのビューラー(AP)
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 ドジャースのウォーカー・ビューラー投手(29)は生え抜きで15年のドラフト1巡指名選手。90マイル代後半の直球が武器で、17年にメジャーデビューを果たし、これまで106試合に先発、通算成績は46勝16敗、防御率3・02。ポストシーズンでは15試合先発で防御率2・94だった。開幕投手の経験もある。

 しかし、22年8月に右ひじ側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、23年は一度も登板できなかった。今季の年俸は802・5万ドル(約12億円)。シーズン終了後にFA権を取得する。

 ドジャースはオフの間総額12億ドル(約1792億円)を投資し、大谷翔平、山本由伸、タイラー・グラスノーを獲得、3人は長期契約を保証されているが、ビューラーは来季以降の契約は決まっていない。

 ビューラーはロサンゼルスタイムズ紙のディラン・ヘルナンデス記者の取材に「そのことは考えない。大事なのは今年健康で、良い結果を残すこと。今後のことはそれ次第。今年に焦点を置く」と説明している。

 2度目のトミー・ジョン手術からの復帰は、1度目よりもはるかに難しいと言われている。「手術後、12か月から14か月で一応投げられるけど、本来の状態に戻るには18か月から24か月はかかる。1回目でそれは経験したし、今回も変わらない」と話す。

 ビューラーは1メートル88の身体をダイナミックに使い、爆発的な投球フォームで剛速球を生み出す。オフの間に、球速は92~94マイルまで戻ってきた。

 「メジャーで成功できると、それまでのやり方を変えるのはなかなか難しい。しかしながら2度も(ひじを)ケガをしたから、何か他の方法も考えないといけない」。

 ビューラーの体重は83キロだったが、ウエイトトレーニングに励み、思い切って92キロにまで増やした。「体重を増やすことで、肘の周りにも筋肉を付け身体を守りたい。山本(由伸)の隣に立てば本当に太っているように見える」と冗談っぽく説明している。

 山本の体重は約80キロだ。デーブ・ロバーツ監督は「うちで大事な試合を任されてきた投手。オフに他の投手が入って来たけど、ウォーカーは柱でいたい、それは確かなこと」と期待を寄せる。

 ドジャースは開幕には投げさせないが、10月のポストシーズンでは大車輪の活躍をと期待している。

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