阪神・桐敷 岩崎式“脱力投法”でシーズンフル回転だ「全力投球ばかりだと1年間持たない」

[ 2024年1月14日 05:15 ]

ノックを受ける阪神・桐敷(撮影・須田 麻祐子)
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 静岡市の草薙総合運動場で「岩崎組」の自主トレに初参加した阪神の桐敷が、シーズンのフル回転に向け、岩崎式“脱力投法”の吸収に取り組んでいる。技術的にはリリースでの力の入れ加減、精神的にはピンチを切り抜けるための観察力を学び取ろうと密着中だ。

 「1年間投げ抜いてチームに貢献することが目標。去年は半年、後半戦だけだったので。岩崎さんは全力でなくても球の質が全然違う。一流はいかに全身を使って、楽に投げられるかだと思う」

 この日から捕手を座らせ、本格的な投球段階に入った。「全力投球ばかりだと1年間持たない」と無用な力を抜いて、必要とされる球を投げ込むために、チェックを重ねた。

 昨年は救援に限れば25試合登板、防御率0・94と抜群の安定感を発揮した。岡田監督からも「スペードのエース」の称号を得た。初めてリリーバーとしてオフの調整に取り組む中、岩崎の助言から気付くことは多い。「投げミスをしたときの感覚、何で悪かったかの感覚、それがちゃんと分かるように」と自分を観察する能力が大事だという金言も胸に刻んだ。今季目標は2年ぶりの開幕1軍、そして50試合登板。岩崎のノウハウを応用し「焦らず、しっかり準備したい」とキャンプを見据えた。(鈴木 光)

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