西武ドラ1・武内 世代No.1選手になる!同じ01年生まれ朗希、宮城に「追いつき、追い越せの気持ち」

[ 2024年1月10日 05:30 ]

キャッチボールする武内(撮影・白鳥 佳樹)
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 西武の新人合同自主トレが9日、埼玉県所沢市のカーミニークフィールドで始まり、ドラフト1位左腕の武内夏暉投手(22=国学院大)は世代No.1選手になることを誓った。目標達成への道しるべとして、(1)プロ仕様ボディー(2)指先の感覚磨き上げ(3)強烈なライバル心、と3項目を設定。同学年のロッテ・佐々木朗希投手(22)らに追いつき追い越せの精神で、プロの世界で羽ばたく。

 世代No・1への戦いが幕を開けた。3球団競合のドラフト1位左腕・武内が、新人合同自主トレに参加。一足早くプロで活躍する、同じ01年生まれのロッテ・佐々木、オリックス・宮城に目を向けた。

 「日本の代表を背負っているし、そこに追いつき、追い越せの気持ちでもちろんやっていく。武内世代を目指していきます」

 2人はともに、侍ジャパンの一員として昨春のWBCで世界一に貢献。経験値の差を埋めるべく、目標達成への3カ条を掲げた。

 (1)徹底した栄養管理でプロ仕様ボディー 入寮して早々、栄養士から食生活の大切さを学んだ。「鉄分が足りていない。食事も意識しないとケガにつながると思う」。一食ごとのカロリー計算を徹底し、今後は不足していた鉄分を摂取。先発ローテーションを守れる土台をつくる。

 (2)指先の感覚を研ぎ澄ませて制球力アップ キャッチボールでは50メートルの距離で山なりの遠投。ことごとく、相手の胸元に吸い込まれた。「指先の感覚を確かめるために、軽く投げて相手に投げる練習です」。最速153キロの直球と、ツーシームを左打者の内角に投げ込む制球力が最大の武器。視察した渡辺久信GMは通算219勝の山本昌(元中日)らを引き合いに「左打者の内角を投げられたから長くプレーできた。そこは(武内の)魅力」と評した。

 (3)強烈なライバル心 昨年のドラフトでは同じ東都リーグから7投手が1位指名。特に同じ左腕の日本ハム・細野への意識は強く「お互い刺激し合って、成長し合えたら」と言葉に力を込める。

 約50人の報道陣に囲まれ、初日を終えた。「たくさんの人に見られながらの練習でプロになった実感があった」。一球ごとに聞こえるシャッター音の多さが、期待の大きさを表していた。(福井 亮太)

 ▽武内と同世代の主なプロ野球選手 高卒入団で武内と同じ投手ではロッテ・佐々木、オリックス・宮城、阪神・西純、及川、ヤクルト・奥川、野手では中日・岡林、ヤクルト・長岡らがいる。昨秋のドラフト1位指名でプロ入りしたのは武内を含めて9人で、同じ東都リーグの投手は広島・常広、巨人・西舘ら7人。他に楽天・古謝(桐蔭横浜大・投手)、ロッテ・上田(明大・内野手)も名を連ねた。

 ◇武内 夏暉(たけうち・なつき)2001年(平13)7月21日生まれ、北九州市出身の22歳。折尾東小3年時に野球を始め、折尾愛真中では軟式野球部に所属。八幡南時代は最速137キロで甲子園出場なし。国学院大では2年秋にリーグ戦デビューし、4年秋は最優秀防御率(0.97)に輝いた。50メートル走6秒3。遠投95メートル。憧れの選手はソフトバンク・和田。1メートル85、90キロ。左投げ左打ち。

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