阪神ドラ1下村は無理しない! “焦るな”岡田監督の訓示体現「一歩一歩という感じ。自分で制御した」

[ 2024年1月10日 05:15 ]

キャッチボールする阪神・下村(撮影・岸 良祐)
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 阪神の新人合同自主トレが9日、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で始まった。

 ドラフト1位・下村(青学大)は課せられたメニューを淡々とこなし、新人合同自主トレ初日を終えた。午前10時のウオーミングアップから始まってキャッチボール、トス打撃、ランニングまでで屋外を終了。室内では昼食を挟みながら、午後3時過ぎまで筋力トレなどに取り組んだ。岡田監督の「焦る必要はないから。もし、どこか悪いところがあるけど、自分の中で隠して我慢してやることはないように」という訓示を忠実に体現した。

 「自分が今やるべきところを見てもらえたら。そういうイメージというか、そういう意識でやっています」

 明確に意図してマイペースを刻んだ。キャッチボールでは最速159キロを誇るドラフト2位・椎葉の剛球をグラブで受け止めながら、無理に合わせてギアを上げるようなことはしない。持ち味の制球力と同様に気持ちを“コントロール”し、力感のない動作で糸を引くような直球を投げ込み続けた。

 「一歩一歩という感じ。いきなり無理するところじゃない。徐々に徐々にいこうと思っていたので、自分で制御した」

 一般公開された鳴尾浜球場には多くのファンが詰めかけ、カメラの無数のシャッター音などドラフト1位の看板の大きさを実感した。「初日からこうやってたくさんの人が集まってくださって、スゴく注目されている。見られている責任みたいな。しっかりやらないといけない」。最速155キロのベールはゆっくりと着実に脱いでいけばいい。(石崎 祥平)

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