オリックス2年連続日本一へ逆王手!初戦7失点KOの由伸が魂の138球、新記録14K完投で日本S初勝利

[ 2023年11月4日 21:34 ]

SMBC日本シリーズ2023第6戦   オリックス5―1阪神 ( 2023年11月4日    京セラD )

<オ・神>8回無死、左越えソロの頓宮を迎える中嶋監督(右から2人目)や山本(左端)ら(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 3年連続でパ・リーグを制したオリックスは本拠・京セラドーム大阪に戻った第6戦で阪神に逆転勝ち。3勝3敗のタイに戻し、2年連続6度目となる日本一に逆王手をかけた。

 王手をかけられてからの逆王手は2013年の巨人以来10年ぶり21度目。そのうち日本一は11度あり、逆転でのV率は52%となった。なお、オリックスの逆王手は1978、84年と過去2度あるが、ともに敗退。ただし過去2度はいずれも敵地で今回はあてはまらない。

 2勝1敗と白星先行から敵地・甲子園で悪夢のような連敗を喫し、38年ぶり日本一を狙う阪神に王手をかけられた崖っ縁の第6戦。10月28日の初戦で6回途中10安打7失点KOされ、敗戦投手となったエースの山本由伸投手(25)はこの日も2回、ノイジーに1号ソロを被弾して先制を許したが、打線がすぐさま取り返した。

 先制された直後のその裏、ゴンザレスの中前打と杉本の左翼スーパーリングに吸い込まれる二塁打で無死二、三塁とし、1死後、若月の右前適時打で同点。さらに中川圭の左犠飛で相手先発右腕・村上から2点目を奪って逆転に成功した。

 5回には紅林が左中間スタンドへ1号2ランを叩き込み、4―1と3点リードに。

 山本は4回までに6安打を浴びながらも、1点リードの4回2死一、三塁で近本の右翼への大飛球をフェンスに激突しながらスーパーキャッチした本職・捕手の森のプレーを見てから見違えるように立ち直り、7回まで109球ながらも8回も続投した。

 その裏には、山本と実家が隣同士の頓宮が左翼スタンドへ2号ソロを放って5―1と4点差。

 8回までに126球を投げていた山本は9回もマウンドに向かい、結局、日本シリーズ新記録となる14奪三振で魂の138球完投勝利を飾った。山本は6回途中7失点KOを喫した開幕戦の借りを返すとともに、通算5度目の登板で待望の日本シリーズ初勝利となっている。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年11月4日のニュース