2024年ドラフト展望 超目玉は「今でもドラ1競合」「鳥谷以上」スカウト絶賛の大学生内野手

[ 2023年10月26日 21:09 ]

明大・宗山塁
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 プロ野球のドラフト会議が26日、都内のホテルで行われ、支配下・育成ともに全指名が終了した。

 来年2024年ドラフトに目を向けると、大学生世代は高校3年時にコロナ禍が直撃。選抜、夏の甲子園及び地方大会が相次いで中止となり「最後の夏」を奪われた世代でもある。

 そんな中、早くも「今年出してもドラフト1位で競合する」の呼び声が高いのが明大・宗山塁内野手(3年)だ。

 広陵時代からプロ注目で、今年は3年生ながら日本代表入り。今夏米国で行われた第44回日米大学野球選手権では「3番・遊撃」でスタメン起用され、2大会連続20度目の優勝に貢献した。

 「天才」の異名をとり、打撃センスもさることながら守備力に定評があるのも大きなポイント。「早大時代の鳥谷以上」「くじに外れてもいいという覚悟で10球団くらい競合してしまうのでは」というスカウトの声も挙がるほどだ。

 毎年出現するわけではない1位クラスの即戦力遊撃手。それだけに、各球団喉から手が出るほど欲しいのもうなずける。

 大学生野手ではほかに、今春全日本大学野球選手権で青学大を日本一にけん引した佐々木泰内野手も見逃せない。

 佐々木は県岐阜商時代から長打力が高い評価を得ていた。コロナ禍で代替大会も出場がかなわず、大学に進学。1年春にいきなりベストナインを受賞と持ち前の強打を発揮した。また、同じく青学大の西川史礁(みしょう)外野手は龍谷大平安時代からプロ注目の強打者として知られ、今夏大学日本代表入りして3年生ながら4番に座った逸材だ。

 また、大学生投手では法大の157キロ右腕・篠木健太郎投手(3年)が目玉か。木更津総合時代から評価は高く、当時も届を提出すれば上位指名間違いなしと言われた逸材。最終的には大学進学を選択し、2年時には日本代表にも入り、今春は防御率0・68で最優秀防御率のタイトルを獲得した。質の高いストレートが大きな武器だ。

 高校生は現在、来春選抜に向けた地区大会の真っ最中。スカウトが目を光らせる中、二松学舎大付で1年夏から4番に座る片井海斗内野手、花咲徳栄の大型遊撃手・石塚裕惺内野手らが目立つ。一冬超えてブレークする存在にも期待したい。

 社会人ではトヨタ自動車の左腕・増居翔大や、2年前のドラフトで無念の指名漏れとなった立大出身の日本生命・山田健太らの動向が注目される。

 1年後の運命の日まで、どんな逸材が出現するか。

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