広島・新井監督は実戦漬けの秋に 早くもサバイバル 来春1軍キャンプへの切符争奪戦

[ 2023年10月23日 05:45 ]

広島・新井監督
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 広島・新井貴浩監督(46)が22日、11月に宮崎・日南で実施する秋季キャンプで実戦を多めに組む方針を明かした。実戦を通して、1軍未昇格だった若ゴイの成長度を把握するのが主目的。アピールした選手を来春1軍キャンプに呼ぶ可能性にも言及した。投打で戦力の底上げを図る秋。来季に向けたサバイバルが早くも開戦する。

 目標に掲げるリーグ制覇、日本一に向けて再スタートを切る就任2年目に向かう秋。11月に宮崎・日南で恒例の秋季キャンプを張るにあたり、新井監督は実戦漬けで戦力の底上げを図る方針を明かした。

 「秋のキャンプは、どんどん振り込んで走り込んで…というイメージだと思う。もちろん、質も量もしっかりこなしてもらうけど、今年は紅白戦や実戦(形式)の練習を数多く入れたいと思う」

 昨秋は、実働12日間で3試合の紅白戦を組んだ。今秋は「投手を何人連れて行くかによる」ため試合数は未決定ながら、「可能な限り入れたい」ときっぱり。「たくさん汗をかいてもらう」期間に、実戦練習を増やす目的は明確だ。

 「今季1軍に上がることのなかった選手も映像ではチェックしている。ただじかに生で見ると違う。ファームで1年間頑張ってきて、どれだけ成長したか…は、実戦の中でしか見極められないから」

 昨秋キャンプを打ち上げた1年前の11月21日、新井監督は選手に「1、2、3軍に関係なく、私はずっと見ているよ」と訓示。2軍首脳陣と連携を取りながら、シーズン序盤は若手の出場機会を積極的に設けた。来季も同様の方針で、求めるのは強いアピールだ。

 「いいものを見せてくれた若手は、来春の1軍キャンプスタートがあるよ…と。そういう目でこっちは見る。アピールしてほしい」

 この秋に早くも開戦する来季に向けたサバイバル。松田元(はじめ)オーナーからは「若手で、将来的にチームの柱になる選手を育ててほしい」と要望されており実戦を通じて成長度を見極めると同時に、秘めたる才能を鍛え、伸ばしたい考えだ。

 「若い選手は、どこでバーンと跳ね上がってくるかわからないので楽しみ。そういう選手が一人でも多く台頭し、来季にバーンと覚醒してくれたら」

 今春キャンプでは、2軍スタートだった韮沢が1軍の紅白戦に呼ばれて結果を残し、開幕1軍をつかんだ。若ゴイが台頭すればチームは活性化する。指揮官は今秋、期待感を持ってスター最前線を目指す選手たちの動きに目を光らせる。 (江尾 卓也)

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