【甲子園】沖縄尚学・知花 東恩納が「粘ってくれてたので」貴重な先制打 次戦は「ベスト8の壁を突破」

[ 2023年8月16日 10:25 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会第10日 3回戦   沖縄尚学5-1創成館 ( 2023年8月16日    甲子園 )

<創成館・沖縄尚学>7回、適時二塁打を放った沖縄尚学・知花(撮影・藤山 由理)
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 沖縄尚学(沖縄)が創成館(長崎)との“九州対決”を制し、ベスト8に一番乗り。同校の夏史上最高に並ぶ9年ぶりの8強進出となった。

 0-0で迎えた7回、2死から9番・大城和平(3年)が左前打で出塁すると、1番・知花慎之助(3年)が左中間を破る二塁打を放ち、その間に一塁走者の大城が一気に生還。待望の先制点を奪った。8回には大城が走者一掃の適時二塁打を放つなど一挙4点を奪い、突き放した。

 投げては沖縄大会、甲子園初戦のいなべ総合戦(三重)を含め今夏、計40回1/3を無失点、防御率0・00を誇る“ミスターゼロ”ことエース・東恩納蒼(3年)が7回まで無失点と好投。ただ、0-5の8回2死二塁から相手4番・永本翔規(3年)に右前適時打を浴び、今夏初失点。無失点記録は48回でストップした。それでも冷静に後続を断って最少失点で切り抜けると、9回まで1人で投げ抜き2試合連続の完投勝利を挙げた。

 先制打の知花は「素直に勝てて嬉しい気持ちです」と笑顔。7回の先制打について「前の打者の大城がつないでくれたので、自分もつないでいこうという気持ちでいきました。芯で捉えたので良かったです」と振り返った。

 ともにU18代表候補合宿に参加したエース・東恩納については「蒼が粘ってくれてたのでなんとか打者陣で点を取ろうと言ってたが、蒼が良かったです。(福盛は)なかなか打てる投手じゃなかった。すごくいい投手でした」とした。

 三塁側アルプスでは指笛や「ハイサイおじさん」が流れ、チームを後押しし「めちゃくちゃ聞こえてました。力になってました」と感謝。次戦へ向けて「先輩たちも成し遂げてないベスト8の壁があるのでそれを突破して優勝を成し遂げたいです」と意気込んだ。

 沖縄尚学は春2度の優勝経験があるが、夏は2014年のベスト8が最高成績となっている。

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