ソフトB・有原、不敵な笑み「巡り合わせですね」 中止の影響で由伸と4度目投げ合い、前回は完封勝ち

[ 2023年8月16日 05:01 ]

登板に向けキャッチボールで調整する有原(撮影・後藤 正志)
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 ソフトバンクは15日のオリックス戦が、台風接近のため中止となり京セラドームで調整した。きょう16日に先発する有原航平投手は、球界のエース・山本と今季4度目の投げ合いとなる。前回7月25日の対決では同じ京セラDで移籍後初完封。チームの連敗を12で止めた。11日に誕生日を迎え31歳となり迎える初戦で、現在9・5差の首位チームに快投再現で逆転Vへの猛追ムードを高める。

 結果的に台風が、粋な演出をした。中止となった15日の先発・板東は流れて、当初の予定通りにきょう16日は有原の出番。対照的にオリックスはエース・山本が15日からスライド。有原は、山本との今季4度目との投げ合いが決まった。

 「本当に巡り合わせですね。僕は、それはコントロールできない。勝てるように、できることを頑張りたい」

 対オリックスは今季3戦ともに相手投手が山本。4戦目で首位叩きに加え、またも2連敗中のチームの連敗阻止も託された右腕は、にんまり笑った。相手は球界屈指の若きエースだが球場、成績ともに相性は悪くない。むしろいいのだ。

 ここまでの対戦成績は2勝1敗。前回7月25日、京セラドームでの投げ合いでは9回115球を投げ6安打11三振を奪い移籍後初完封勝利。自身が先発した同7日楽天戦からのチームの連敗を「12」で止めた。「もちろん、その形(完封)が一番いいけど抑えられている感じはない。走者を出さずテンポのいい投球を狙う」と気を引き締める。

 前々回対戦の7月15日には頓宮に被弾されるなど7回7安打2失点で敗れた。6月23日に8回1失点で移籍後初白星を挙げた相手もオリックス。ただ森にソロ被弾を浴びただけに「いい打者が多いので」と警戒をさらに強めた。

 藤本監督の信頼も揺るがない。「状態良くゲームをつくれるのは有原と和田なんでね。(登板日を)動かしにくい。エース(山本)が来るのは慣れたもん。何とか長いイニングを投げてくれる投球をね」と期待する。

 11日に31歳の誕生日を迎えての初登板となる。「本当に必死にいい一年にできるように、またここから仕切り直しではないが一から頑張りたい」と決意を固めた。さらに母校・広陵(広島)がきょう甲子園で自身の登板日に8強入りをかけ出陣するという、こちらも粋な巡り合わせとなった。「結果は見ていますし、勇気をもらえる。負けないように」。後輩には、アンダーシャツの差し入れもした。ここぞで頼りになる男、有原。山本を相手に、台風一過後の大阪夏の陣に挑む。 (井上 満夫)

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