広島・大瀬良「責任を全うできるように」連敗脱出誓って15日阪神戦先発

[ 2023年8月15日 07:00 ]

必勝を誓い、きょう15日の阪神戦に先発する広島・大瀬良
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 広島・大瀬良大地投手(32)がきょう15日、今季ワースト6連敗からの脱出を誓って阪神戦に臨む。10連勝中の首位を本拠地に迎え撃つ、新井貴浩監督(46)から中8日で託された先陣。9敗目を喫した前回6日の巨人戦から始まった連敗だけに、汚名返上への思いは強い。3連戦で1敗でもすれば自力優勝の可能性が消える土俵際。「責任を全うできるように」と言葉に力を込めた。

 接近する台風7号の影響からか、曇り空のマツダスタジアム。大瀬良は九里とキャッチボールし、ショートダッシュを繰り返すなどして最終調整した。15日の阪神戦先発。必勝を義務づけられた登板に向け、言葉を選びながら思いを吐露した。

 「大事な試合。先を見ても、後ろを振り返っても仕方がない。まずは明日だけを見て。みんなで取れるようにやっていきたい」

 5日の時点で首位・阪神とは1・5ゲーム差。だが、セ界情勢は自軍の1分けを挟む今季ワースト6連敗、敵の10連勝で一気に変わった。目下8ゲーム差。3連戦で1敗すれば自力Vの可能性が消え、トラに優勝マジックが点灯する土俵際だ。

 「結果としてはうまくいっていないけど、新井監督は“どんと来い”とコメントを残されている。僕たちは現実を受け止め、前に進んでいくしかない」

 言葉の裏側に透けて見える自責の念。連敗は前回6日の巨人戦から始まった。失投が目立ち、岡本和、長野に3発を被弾するなどして5回4失点KO。1年目から11連勝中だった本拠地でのG戦で初めて黒星がつき、今季9敗目を喫した。

 「リカバリーや体のメンテナンスに時間を取ったり。いつもの調整より2日多いので、トレーニングの強度を上げたり、フォームを見直したり。考えられることは全てやった。明日につながれば」

 汚名返上への強い思いがにじむ。中8日で阪神初戦に向かうプランは、巨人戦登板前から決められていたものだ。そこにあるのは首位叩きへの期待。8ゲーム差にまで開いたのは想定外だったとしても、新井監督は自然体で視線を前に向ける。

 「踏ん張りどころだと思うし、みんな踏ん張ってやってくれていると思う。そこを結果に結びつけるのが私の仕事。どこが相手でも今まで通り、全員で戦って、全員で一つの勝ちをもぎ取る。一試合一試合、全員野球で戦っていきたい」

 崖を登るのに上を見る必要はない。一歩一歩、白星を積み重ねて前進するのみ。自軍の連敗脱出、敵の連勝ストップへ。まずは大瀬良がマウンドで一球入魂の姿勢を示し、全員野球で勝利をつかむ。 (江尾 卓也)

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