ロッテ・安田のファッションへのこだわり シンプル×上質=日本が一番

[ 2023年8月15日 06:00 ]

爽やかにポーズを決めるロッテ・安田尚憲(撮影・長久保 豊)
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 おしゃれで流行に敏感なプロ野球選手を取り上げる企画「NPB MEN’S CLUB」。「春・夏コレクション」の今回はロッテの安田尚憲内野手(24)だ。“おしゃれ歴”は短いものの、シンプルさと上質さを追求する若きスラッガーが、そのファッションへのこだわりなどを語り尽くした。(取材・大内 辰祐)

 ――本日のファッションのポイントは?

 「いつも着ている感じの服で来ました。シンプルな服が好きなので、シンプルかつ大人っぽさを出そうかなと。実はこれが一番最近、買ったものなので、これでいいかって(笑い)」

 ――どこのブランドか教えてください。

 「ポロシャツはYonetomi(※1)という山形のニットメーカーのもので、パンツはSTEVEN ALAN(※2)、スニーカーはニューバランスの990です」

 ――ファッションには以前からこだわりを持っていた?

 「いえ、2年前ぐらいからですね。それまでは普通にデニムにTシャツとか。(退寮して)一人暮らしを始めて、休日とかに服を買いに行くようになってから興味を持つようになりました」

 ――よく買い物に行く場所は?

 「都内ですね。南青山とか、表参道とか。古着も好きなので、三軒茶屋とかも行きます。頻繁に行けるわけではないので、ある程度、買いたい服のイメージを固めて、まとめ買いしています」

 ――体が大きいから、合うサイズを見つけるのは難しいのでは?

 「特に下半身が大きいのでサイズ感が難しいですね。腕も長いので、シャツも既製品だとなかなか合うサイズがない。だから試着ができないネットの通販とかでは絶対に買えないですね」

 ――ファッションで参考にしている人は?

 「特にいないです。インスタをランダムに見て、気に入ったものをチェックしたりして入手しています」

 ――好きなブランドは?

 「AURALEE(※3)という日本のブランドが好きです」

 ――海外より国内のブランドの方が好き?

 「特にそう意識しているわけではないですけど、派手なデザインは苦手ですし、あまり高いハイブランドは買えないので。好きな形とか、シンプルで質が良いものを買おうとすると、結果的に日本製になるのかも」

 ――今までで一番、高い買い物は?

 「革靴です。革靴は良いものを履きたいので。J.M.WESTON(※4)で15万円ぐらい。遠征での移動はスーツなのでその時に履いています」

 ――今後、挑戦してみたいファッションは?

 「(考えが)変わっていくかもしれないけど、現時点では今の感じでいいかなと思っています。ずっと長く着られる服が好きなので、これからも質の良いものを買って、ずっと長く着ていたいと思っています」

 ※1 1952年(昭27)に山形県山辺町で創業した老舗ニットメーカー「米富繊維」が手がける自社ブランド。世界に誇るニットテキスタイル(=編み物+繊維)の技術によって素材や商品開発、量産に至るまで一貫して自社工場で行う。ニットが持つぬくもりを維持しながら、都会的なデザインを展開。

 ※2 94年に米ニューヨークで創業したセレクトショップで、99年に自店舗向けのオリジナル商品のデザインをスタート。良質な素材を用いたアメリカントラッド、オーセンティック(正真正銘)のアメリカンカジュアルをベースに、シンプルで着心地の良いアイテムとスタイルを提案する。

 ※3 15年の春夏コレクションからスタートした日本のファッションブランド。兵庫県出身のデザイナー・岩井良太氏が全てのデザインを手がける。まず素材ありきでデザインを手がけ、普遍性が高いがモダンな雰囲気を持つのが特長。上質で洗練された商品はアパレル業界でも高評価。

 ※4 1891年にエドゥアール・ブランシャールによって創業したフランスのシューズブランド。フレンチトラッドの代表と言われ、機能性が高く長時間でも疲れない履き心地が特長。01年にレディースシューズのデザイナーが就任し、モダンなコレクションも加わった。

 ◇安田 尚憲(やすだ・ひさのり)1999年(平11)4月15日生まれ、大阪府出身の24歳。豊津一小1年から野球を始め、履正社では2年夏、3年春に甲子園出場。高校通算65本塁打。17年ドラフト1位でロッテ入団。20年から1軍に定着し、昨季は自己最多の119試合に出場し、打率・263をマークした。1メートル88、95キロ。右投げ左打ち。

 ≪ほのかCheck 若々しく爽やか◎気になる路線変更≫何となく少年っぽさがあり、笑った顔がとても人懐っこい雰囲気ですね。24歳とのことですが、もっと若々しい感じに映ります。ファッション的にも、その若さをアピールするコーデという感じ。ポロシャツもスニーカーも非常にシンプルなデザインを選んでいるため、見た目がフレッシュで爽やか。プロ野球選手というよりは、運動が大好きなスポーツ少年というキャラクターが演出されていると思います。もしかすると、年齢を重ねながらファッションの好みも変わっていくタイプなのかも?ぜひ、この企画で今後も追いかけていってほしいです。(CanCam専属モデル)

 ≪勝負強い得点圏打率.317≫安田は今季ここまで90試合に出場し、打率.249ながら得点圏打率.317と勝負強さを発揮。6月24日の日本ハム戦、7月6日の西武戦、同23日のソフトバンク戦と、わずか1カ月の間に3度のサヨナラ打を放った。

 昨季3冠王のヤクルト・村上や日本ハム・清宮と同学年である高卒6年目。履正社(大阪)時代は高校通算65本塁打で「東の清宮、西の安田」と称された。母校は4年ぶりに夏の甲子園に出場しており、17日の3回戦で前年覇者の仙台育英(宮城)と激突する。「後輩には刺激をもらっているので最後まで悔いの残らないようプレーしてほしい。大阪代表として強さもあると思うので、それを信じて戦ってもらいたい」とエールも送っていた。

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