亀山つとむ氏 阪神・佐藤輝は1日1本をどこで打つか 相手バッテリーと駆け引き、打席での工夫求められる

[ 2023年8月5日 07:30 ]

セ・リーグ   阪神5-2DeNA ( 2023年8月4日    横浜 )

<D・神> 5回1死一、三塁、好機に併殺打に倒れ肩を落とす佐藤輝(撮影・大森 寛明)
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【亀山つとむ 視点】 厳しい言い方になるが1―0の5回1死一、三塁、阪神・佐藤輝の打席で2点目が入っていれば、もっとスムーズな試合展開になっていたはずだ。いずれも三振だった2、4回の打席はDeNA・東の投球に隙がなく打つことは難しかった。

 現状の佐藤輝は打率(・226)も示すように1試合で2本も3本も安打が出る確率は低い。1日1本――。その1本をどこで打つか、勝利につながる一打になるかが重要だ。

 5回は1、2球は苦手とする内角高めの真っすぐをともにファウルして追い込まれた。打席ごとにヤマを張っていくことも大事だと思うので打ちにいくこと自体はOK。ただ、相手内野陣は前進守備ではなかったので内野フライ、三振、併殺打だけは避けなければいけない状況。内角高めなら上からつぶしにいく意識が欲しかった。

 優勝争いが激しくなる終盤は各投手も簡単に打てるところには投げてこない。得点圏に走者がいないなら仕留められる球をあえて見逃すなど、相手バッテリーと1試合を通した駆け引きも含め、打席での工夫がより求められる。(スポニチ本紙評論家)

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