阪神・秋山 大逆襲の夏や 2日中日戦に先発 大竹抹消で巡ってきたチャンス「悔いが残らないように」

[ 2023年8月1日 05:45 ]

今季は正念場の阪神・秋山
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 “一度きり”のチャンスになるかもしれない。2日の中日戦(バンテリン)で先発する阪神・秋山は甲子園球場での指名練習に合流して調整。言葉からは、悲壮な決意がにじんだ。

 「やってきたことをしっかり出して、後悔、悔いが残らないようなピッチングを心がけたいと思います」

 発熱を伴う体調不良で抹消された大竹の代役として巡ってきた出番で意地を見せる。今季は2軍キャンプスタートから滑り込みで開幕ローテ入りも、4月1日のDeNA戦(京セラ)で5回5失点と結果を残せず降格。村上、才木、西純ら後輩投手の台頭もあって、ここまで2軍暮らしが続いたが、直近の7月26日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(鳴尾浜)では8回1失点と好投するなど地道にアピールを続けてきた。

 大竹もじきに復帰する予定で、秋山は先発枠を確約された立場ではない。シーズンも終盤に入り、今回の登板で精彩を欠き戦力と見なされなければ自身の今季が終わってしまう可能性も覚悟する。

 「(チームは)先発の数もいるし、層も厚いけど、今回みたいに何があるか分からないんで(起用の)選択肢の中に居続けられるように。そういう投球をしないと、この後出番はないと思うので、そこも意識してます」

 得意の夏場を追い風にしたい。2桁勝利を挙げた20年は月間防御率1・17、21年は0・00と8月は無双状態だったチームきっての「夏男」でもある。

 「一戦、一戦が凄く大事な時期なんでチームが勝てるピッチングをと思ってます」。“アレ”へのラストピースとなる快投で大逆襲をかける。(遠藤 礼)

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