阪神電鉄が「銀傘」を一、三塁側ともアルプススタンドまで拡張する構想を発表 着工は早くて25年秋頃

[ 2023年7月28日 18:56 ]

1931年頃の甲子園のパネル横に立つ谷本修取締役
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 阪神電鉄は28日、大阪市内で記者会見を開き、甲子園球場の内野席を覆う「銀傘」を一、三塁側ともアルプススタンドまで拡張する構想を発表した。同社取締役の谷本修氏は「建設業界の2024年問題もある。関西万博と同時進行は難しい」と話した。早くて2025年秋の着工となる見込みで、工事は数年にわたり行われる。

 1924年に完成した甲子園では、戦前の1931年には「大鉄傘」(当時の呼び名)がアルプス席まで覆っていた。その後、太平洋戦争の金属供出のため取り外され、戦後の51年にジェラルミン製の屋根として復活。現在の内野まで覆うものが4代目で、谷本氏は「歴史と伝統を新たな100年に紡いでいくため。1931年頃の屋根に蘇らせたい」と説明した。

 近年、高校野球開催時の熱中症対策が課題となっていたが、大銀傘ができれば1日を通して日陰の部分も確保でき、観戦環境も大きな改善が見込める。

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