阪神・岡田監督 佐藤輝“七夕昇格”に込める願いとは――2軍で修業中 成果は甲子園で見よか

[ 2023年7月4日 05:15 ]

阪神・佐藤輝
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 阪神・岡田彰布監督(65)が2軍調整中の佐藤輝明内野手(24)について、七夕の7日のヤクルト戦で昇格させることを予告した。

 「言っても、甲子園(から)やろ。そんなに慌てて上げる必要はないよ」

 4日から1軍は広島遠征3連戦で、2軍も同じ期間に福岡筑後市でソフトバンクと戦う。最短5日に再登録が可能ながら、区切りがいい本拠地での次のカードから招集する計画だ。加えて7日以降の球宴までの残り3カード9試合は1試合を除いて甲子園が舞台。一つでも貯金を増やして余裕を持って後半戦に突入するために、佐藤輝を固定して使う考え。主軸にふさわしいパフォーマンスを期待した。

 「今度上がってきて、左ピッチャーやから外すとかはもうあかんからな。打つ、打たんよりも、打席の中の内容とか、そういう姿やな」

 今回の降格には、グラウンド内外の取り組み姿勢を見直させる狙いがあった。「そのへんもやろな。和田(2軍監督)も知っとるから、ちゃんとやっとるやろ」。周囲から認められる真の主力になれ――。これこそが、岡田監督の七夕の願いだ。

 2軍修業は残り3試合。佐藤輝は「しっかりやることをやって、やるべきことをやりたいです」と表情を引き締めた。6月25日に緊急降格して横浜から2軍の名古屋遠征に合流。以降も独立リーグとの練習試合のため石川、富山にも遠征した。華やかな1軍の舞台を離れ、入団1年目の21年9月以来となる2軍の空気を味わった。実戦6試合で22打数8安打1打点、打率・364。1軍選手に恥じない成績を残しつつ、「プレー以外のところも見られている」と自覚をして白球を追った。“2軍最後の遠征”で心身ともに総仕上げをして、大歓声の舞台に戻ってくる。(倉世古 洋平)

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