ベンチプレス145キロの副主将・稲垣が豪快3ラン Honda熊本が日立製作所に快勝

[ 2023年5月9日 04:30 ]

JABA九州大会   Honda熊本7ー2日立製作所 ( 2023年5月8日    北九州市民 )

<日立製作所・Honda熊本>2回にHonda熊本・稲垣は右越えに3ラン本塁打を決める
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 降雨中止による順延のため1日遅れて開幕し、1次リーグ6試合が8日に行われた。Honda熊本は2回、不動の3番・稲垣翔太(29)が右越えに今季1号3ランを運ぶなど一挙5点を先制。投げては上武大出身の新人、上村嶺(22)が3番手で2回を零封するなど5投手の継投で、日立製作所を7―2で下し白星スタートを決めた。

 気迫がみなぎっていた。1点を先制してなお2死一、二塁。Honda熊本の“主砲”稲垣が初球のまっすぐを叩くと打球は右翼スタンドに飛び込んだ。「(相手投手は)コントロールがいいからゾーンに来ると思い、狙っていた」。配球を読み切り、試合の流れを大きく引き寄せる貴重な3ランとなった。

 21年都市対抗で準優勝を果たしたチームはさらなる常勝軍団へと改革が進む。今季はベテランの川嶋、北村がコーチに就任し、新人5人が加入。3年目の竹葉が主将になった。明豊から入社12年目の稲垣は3年ぶりの副主将に復帰し「ベテランの抜けた穴を埋め、新主将の手助けが自分の役目」。チームの新陳代謝のため潤滑油になるつもりだ。

 昨季公式戦でチームトップタイの5本塁打と打率・342を記録した打撃をさらに磨くためオフはウエートトレに取り組んだ。ベンチプレス145キロ、スクワットは200キロを挙げるまでにパワーアップ。大会前には「バットが下から出ていたのを上からボールにスピンをかけられるように直した」とティー打撃でスイングを修正した。スポニチ東京大会で1割台だった打率は岡山大会で3割8分台に上昇。そして待望の今季1号でいよいよ稲垣のバットは全開宣言だ。(中島 泉)

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2023年5月9日のニュース