楽天サヨナラ勝ち!6点差大逆転 最後は山崎劇打で単独最下位転落回避

[ 2023年4月22日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天8-7日本ハム ( 2023年4月21日    楽天モバイル )

<楽・日>9回サヨナラ打の山崎(34)はナインから手荒い祝福を受ける(撮影・村上 大輔)
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 楽天・西川が負ければ18年以来となる単独最下位転落の危機を救った。2点を追う8回先頭で代打起用され、ロドリゲスの150キロツーシームを左翼最前列へ今季1号ソロ。自ら流れを引き寄せ、6―7の9回無死満塁では右前適時打で同点とし、山崎のサヨナラ右越え打を演出した。

 「代打は技術ではなく、僕は気持ちでしかいけなかった。意気に感じて打席に入りました」。最大6点差をはね返しての大逆転劇の中心に、移籍2年目のバットマンがいた。

 3・4月度月間MVPに輝いた昨季から一転、今季は開幕2軍スタート。プロ2年目の12年から11年間守ってきた“定位置”は途絶えたが、無駄にはしなかった。「何年かぶりに経験して、自分への試練だと思っていい時間を過ごせた」。若手に交じり午前5時半起床、午後10時就寝の生活。「いろんな選手の気持ちを再確認できた。でも僕も負けていられない。お手本になるという気持ちでやった」。11日に1軍昇格。与えられたチャンスを一振りでものにした。

 開幕から15試合で計30得点と苦しんでいた打線を活気づけ、石井監督も「ベンチスタートの遥輝(西川)や岡島、大地(鈴木)が劣勢でも声を出していた」と感謝した。連敗は止めたが借金は4。「こんな順位じゃ満足しない。もっとレベルの高い野球をやらないといけない」。西川は目の色を変え、より高みをにらんだ。(伊藤 幸男)

 ≪6点差以上の逆転勝ち5度のうち4度がサヨナラ勝ち≫楽天の6点差以上の逆転勝ちは、19年5月15日の日本ハム戦で球団最大となる8点差をひっくり返し9―8でサヨナラ勝ちして以来5度目。そのうち4度をサヨナラ勝ちで決めている。

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