阪神・西純 初登板マツダでずぶ濡れ黒星…「高かった。防げた失点」痛打変化球に後悔5回3失点

[ 2023年4月7日 06:00 ]

セ・リーグ   阪神0―3広島 ( 2023年4月6日    マツダ )

<広・神>降りしきる雨の中、力投する西純(撮影・北條 貴史)
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 阪神・西純にとっては無念の凱旋登板だった。今季初登板は5回3失点の黒星発進。悔しさを押し殺し淡々と質問に答えた。

 「得点圏でのタイムリーとか、ホームランも、もったいなかったと思いますし、防げた失点だった」

 試合序盤から要所で球が高かった。初回1死から野間に左越え二塁打、続く秋山には初球148キロのツーシームを中前打されて先制点を献上。4回は西川に中前打を許した後、デビッドソンに初球スライダーを左中間席に打ち込まれた。

 5回までに5四死球を与えた遠藤に対して無四死球でも、計6安打を浴び、3者凡退に抑えたのは5回の1イニングだけ。断続的に降り注いだ雨に神経を使わされても、「言い訳にならない。相手も同じ条件だった」と開幕連勝を伸ばせなかった責任を背負い込んだ。

 広島には過去3年間で救援登板の一度しかなく、同一リーグで唯一の未勝利。先発は今回が初めてだった。広島県出身で大の鯉党として幼少期に家族で訪れたマツダスタジアムでは1軍初登板。観客席から見守った母・美江さんに勝利を届けられず、セ・リーグ5球団制覇を持ち越した。

 岡田監督からは制球の甘さを指摘された。「この間と一緒やったな。東京ドームと」。オープン戦の最終調整だった3月22日の巨人戦では10安打を打ち込まれて5回5失点。再び苦言を呈された。改善点は分かっている。「(状態は)全然問題ないかなと思う。打たれた変化球は高かった。高さを気をつけて、次はミスしないようにしていきたい」。次は13日の巨人戦を予定。7回1失点の快投を見せ、1軍定着への扉を開いた昨季初登板と同じ東京ドームへ向かう。やられたら、やり返すしかない。(石崎 祥平)

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2023年4月7日のニュース