阪神・矢野監督「すごい。振りに行くことはできてもね」 3ボールからひと振りで仕留めたV弾の大山を絶賛

[ 2022年8月30日 22:52 ]

セ・リーグ   阪神1―0広島 ( 2022年8月30日    甲子園 )

<神・広>8回2死、左越えにソロ本塁打を放った大山(右)にメダルをかける矢野監督(撮影・坂田 高浩) 
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 1カ月ぶりの甲子園で勝利を収めた阪神・矢野監督は、投打の主役に最敬礼だった。投げてはエースの青柳が7回無失点。両軍無得点の8回2死、カウント3―0からのひと振りで左越え23号決勝ソロを放った大山には「それがすごい。振りに行くことはできても」と絶賛だった。

 以下は試合後のインタビュー

 (テレビ)

 ――8回に待っていた大山の一発
 「2アウトになって、カウントも3ボールになりましたし、僕も思っていましたし、ファンの皆さんも“もうホームランしかないだろう”というところで、見事に打ってくれました。

 ――ベンチから見てどうだったか
 「角度は良かったんですけど、いつもの浜風じゃなかったんで、どうかなと思いましたけど。(大山)悠輔はちょっといい感触があったみたいなんで、悠輔を見ていると行ったんかなと思いました」

 ――本当にいいところでの一発
 「そうですね、もうホームランしかないというところで、はい。悠輔らしい、いいホームランでした」

 ――雨の中、先発の青柳もよく粘って7回無失点
 「球の勢いもありましたし、ここ最近球数が多いっていうところはもちろんあるんですけど。でもこの雨の中、難しい状況の中、競っている中で、あそこまで行ってくれた。本当にヤギのピッチングが素晴らしかったですし、だからこそ勝ちを付けてあげたかった」

 ――その後は鉄壁のリリーフ陣、9回はケラーに任せた
 「今のところ一番後ろはケラーで行こうということになっているんで。落ち着いて投げてくれたかなと思います」

 ――前回は岩崎を7回に登板させ「岩崎ー湯浅ーケラー」の並びも
 「(岩崎)優に関してはちょっと、どこでどうかというのは今、決めていないような状態。今後、いろんな考えの中から選択していきます」

 ――残り21試合、甲子園で15試合、激しい順位争いが続く
 「そうですね。残り試合を甲子園でたくさんできるというのは、僕らにとってプラスだと思いますし、今日もこんな雨の中、たくさんのお客さんが来てくれたんで。本当に感謝の気持ちでいっぱいですし、勝ちで何とかスタートできたんで、明日以降も甲子園で勝つ試合をみなさんに届けていきます」

 (記者囲み)

 ――大山は3―0から振りに行った
 「振りに行くのはもう、当然。悠輔で振らないなんて。他のメンバーでも“待て”のサインなんて出すわけないんだから、振って当たり前でしょ」

 ――それを本塁打に
 「それがすごいよね。振りに行くことはできてもね。もちろん、悠輔だってホームランと思って打ちに行っているだろうし、力みとかいろんなことが出る中で、一発で仕留めたというのは、もちろん簡単じゃないというのは重々分かっているんで。見事なホームランやったし。悠輔もその前のチャンスで打てなかったっていう思いもあったと思うのでね。そういうのもすべて含めてね、あそこで一発で仕留めたのは見事でした」

 ――青柳は雨で45分開始遅れもありながらの力投
 「まあ、ヤギはもう慣れているし、どうこう言うことは別にない。ブルペンに行って、また自分で調整というか、試合が始まる準備をしていたんで。もうそういうところも落ち着いてやれるピッチャー。心配はしていなかったです」

 ――この一戦に懸ける気持ちが出ていた
 「その気持ちはいつもヤギは出ているし。それとパフォーマンスを一致させるっていうのは、結果が出なかった時には力みすぎって言われちゃうだろうし。気負いすぎって言われちゃうだろうし。気持ちを入れながらパフォーマンスをしっかりしたものを出すというのがやっぱり、ヤギの成長とか経験というか。こんなイレギュラーな形での雨の中断がありながらでも、そういうことができるっていうのは、まあ、ヤギの成長と素晴らしさだと思います」

 ――最近は球数も多かったが、夏場での変化というものは
 「ここまで来たらみんな疲れているし、バッターだって目が慣れているし、どういう配球をしてきてというものをひと通り見た中で対戦していくっていうのはやっぱり、普通に考えればそういうふうになっていく傾向にあると思う。それはもう、ある程度仕方のないというか。その中でもまた今日は三振っていう形がちょっとあったけど、それよりもその間にどうやって打たせていくかみたいな投球ができるようなったら球数は減るのかなと思うけど、まあ、簡単ではない」

 ――青柳を打席に立たせて交代
 「ちょっと早めに勝負にいって選手がいなかったので、バントならヤギにいってもらおうかなと」

 ――ケラーの内容は
 「落ち着いて投げてるし、いいボールが行きだしているとだいぶ前からこっちも思っていて。優(岩崎)との関係の中で、現状はケラーで行くと思っていたので。なかなか1点差というところはしびれる登板になったけど、落ち着いて3人で行けたというところでは今後、チームが落ち着いていけると思うし、ケラー自身もまたいくぞという気持ちになってくれる。そういう意味でもいいゲームができたかなと思います」

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2022年8月30日のニュース