貫禄のオリ・由伸 リーグ最速10勝「絶対に勝ちたかった」8回無失点

[ 2022年7月24日 04:45 ]

パ・リーグ   オリックス5-0ソフトバンク ( 2022年7月23日    京セラD )

<オ・ソ>力投を続ける山本(撮影・井垣 忠夫)
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 5点の援護は十分すぎた。オリックス・山本は二塁すら踏ませず8回無失点に抑え、楽々とリーグ最速10勝に到達した。

 「序盤は2死から四球を出したり、立ち上がりから狙いすぎて苦しかったですが、得点してくれたので力が抜けて、8回まで投げることができました」

 ブレーキの効いたタテに大きく割れるカーブが有効だった。初回のデスパイネ、2回と4回のグラシアル、そして5回の甲斐はいずれも見逃し三振。そんな曲がり方するのかと驚いたのか、一様に手が出せずにくやしがっていた。

 ソフトバンクに2敗を喫していて、ようやく今季初白星。「まだ5位ですが、ゲーム差も縮まってきているので、今日は絶対に勝ちたかった」。勝率5割に戻して、首位ソフトバンクまで3・5差。「混戦は楽しいですし、やりがいもある。昨年は1勝が順位に反映されていい経験をした」と頼もしい。

 昨季の宮城に続くオリックス投手の2年連続の2桁勝利リーグ一番乗りは83~85年の今井雄太郎、山田久志、佐藤義則以来。「今日は一つ勝って(10勝にして)おきたいと思っていました」。沢村賞などタイトル総なめの昨季でも球宴前は9勝だった。防御率1・81と奪三振128は佐々木朗を抜いてリーグ最多。山本の自信をみていると、逆転連覇の可能性を信じてみたくなる。(畑野 理之)

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2022年7月24日のニュース