やっぱり秋山翔吾だ！　広島デビュー戦で駆けつけ適時打&マルチ安打「しっかり振ることだけを考えた」

セ・リーグ   広島―中日 （ 2022年7月8日    バンテリンD ）

＜中・広＞3回、秋山は適時打を放ち、小窪コーチ（左）とグータッチ（撮影・椎名　航）
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　広島の秋山翔吾外野手（34）が、広島デビュー戦となった8日の中日戦で、いきなり適時打を放った。

　出場選手登録されたこの日は「3番・左翼」で早速スタメン出場。初回の第1打席は中日先発の松葉から空振り三振に倒れたが、第2打席で快音を響かせた。0－3で迎えた3回、2死から上本、菊池涼の連打で一、二塁とすると、カウント1－1からの3球目、141キロ直球を中前に運ぶ適時打。シーズン216安打（2015年）の日本記録を持ち、「安打製造機」の異名を持つ秋山らしいデビュー戦で「しっかり振ることだけを考えていきました。次も頑張ります」と、球団広報を通じて談話を発表した。

　この回、さらに続く4番のマクブルームにも右前適時打が飛び出し、打線が4連打とつながる秋山効果を見せた。

　さらに先頭で迎えた6回には、松葉の初球カーブにタイミングを合わせて右前打。あっさりとマルチ安打を達成した。

　秋山が日本でプレーするのは、西武に在籍していた2019年10月13日のクライマックスシリーズ（CS）ファイナルステージ・第4戦ソフトバンク戦以来、999日ぶり。日本で安打を放つのも同戦以来で、打点を挙げるのは10月10日の同CS第2戦以来、1002日ぶりとなった。

　これまで2軍戦で4試合に出場し、12打数5安打の打率・417。守備にも就き、1軍出場へ向けて着々と準備を進めてきた形が早くも出た格好だ。

　初回、左翼の守備に就く際には、左翼席の広島ファンに向かって帽子を脱ぎ、深々とお辞儀をしたが、ファンが最も喜ぶ「H」ランプを灯し、あいさつ代わりの一打となった。

　▼広島・マクブルーム「（3回の適時打に）打ったのはストレート。強引にならず、コースに逆らわずに上手く対応することができた」

　◇秋山　翔吾（あきやま・しょうご）1988年（昭63）4月16日生まれ、神奈川県横須賀市出身の34歳。横浜創学館から八戸大を経て10年ドラフト3位で西武入団。15年にプロ野球記録のシーズン216安打を記録するなど最多安打4度、17年に首位打者に輝いた。20年に海外FA権を行使してレッズへ移籍。22年4月の自由契約後はパドレスとマイナー契約を結んでいた。1メートル84、87キロ。右投げ左打ち。