阪神・西純 大谷流トレ導入!腕の軌道修正へ重さの違う6種類のボール駆使し投球練習

[ 2021年11月19日 05:30 ]

矢野監督(後方)が見つめる中、キャッチボールをする西純(撮影・奥 調)
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 殻を破るため、新たなトレーニングに着手した。鳴尾浜での秋季練習に参加している阪神・西純が、エンゼルス・大谷も取り組む米国のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」が考案した「プライオボール(重さの違う6種類のボール)」での“壁当て”を18日から取り入れ、悪癖改善を目指す。

 「(以前から)興味はあった。安藤投手コーチからちょっとやってみたらみたいな感じで言われて。重いボールで投げていると自然と体の近く(で腕)を通さないといけない。テークバックをコンパクトにするのが目的」

 これまでの投球フォームはテークバックが大きく、リリースするまでに時間を要した。100グラムから1キログラムまで重さの違うカラーボールを使っての投球練習で改善を図る。特に、重い球はテークバックを小さくしなければ投げることが難しく、腕の軌道をスムーズにするには打ってつけだ。大谷は同様の練習法で今季9勝を挙げた。登板日前日までの練習におけるルーティンとしても有名で、西純も動画を参考にしていく。

 一番の課題である制球力も腕の軌道が安定することで改善が見込める。視察した矢野監督からも「(1軍に)上げるかどうかはあいつが力を示してくれないと」と奮起を促された。今季はプロ初勝利こそ挙げたが、同学年のヤクルト・奥川、オリックス・宮城、ロッテ・佐々木朗らに大きな差をつけられた。まずは「大谷流トレ」でスタートラインを目指す。(長谷川 凡記)

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2021年11月19日のニュース