DeNA山崎 「大魔神配球」磨く 直球とツーシーム 半々から7対3へ

[ 2020年2月10日 08:45 ]

直球の精度を上げることを目指しブルペンで投球練習する山崎(撮影・島崎忠彦)
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 【キャンプ追球ズーム ここにFOCUS】予定は40球。しかし、DeNA・山崎は外角低めに直球が決まるまで投げ続け、44球で終えた。その理由を「分かっていても、初球から外角直球でストライクを取れれば」と言い、こう続けた。

 「去年は走者を背負うとツーシームに頼りがちで、直球とツーシームの比率が半々だった。今年は7・3ぐらいで直球の比率を上げたい」。直球の軌道から沈むツーシーム。ただ、ピンチでは宝刀を多投する傾向が強く、痛打を浴びる場面もあった。宝刀を生かすための直球。初球を外角低めの直球でストライクを取れば、配球も組み立てやすくなる。

 「大魔神」と呼ばれた守護神・佐々木主浩もフォークを武器にしたが、150キロを超える直球があるから効果を発揮した。現役時代を共に過ごした木塚投手コーチは「(山崎には)“佐々木さんは目をつぶっても初球、アウトローに刺さる直球を投げていた”と言い続けてきた。年間通じてツーシームを振ってもらいたいなら、そこ(外角低め)の制球だよね」。大魔神を見習い、直球の精度を上げる。 (伊藤 幸男)

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2020年2月10日のニュース