筒香 スコアボード破壊弾 豪快柵越え10発に観客スタオベ

[ 2017年2月4日 06:06 ]

筒香がフリー打撃で破壊したスコアボード
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 大谷不在の不安を払しょくする破壊力だった。DeNA・筒香の放った弾丸ライナーは、中堅のスコアボードの真ん中付近を直撃。当たったボードは割れて崩れ落ちた。推定130メートル。これが号砲となり、4連発だ。さらに3連発を2度。

 「今日は風が強かったから飛んでいるんじゃないですか」と涼しい表情を浮かべながら、「打撃技術よりも体のまとまりを常にやっている。それがうまくまとまってきている」と手応えを口にした。

 フリー打撃で左投げの打撃投手から22スイングで10本の柵越え。強振を続け、2発は場外だった。スタンドのファンからスタンディングオベーションも起こった。「うれしいし、本当にありがたい」。ただ、その前に右投げの打撃投手を相手にした打席では逆方向に打ち返し、柵越えはなかった。ラミレス監督は「アンビリーバブルなスイング。右投手は流して、左投手は引っ張る。一番難しいことをやっている」と解説した。

 15年オフはドミニカ共和国のウインターリーグに参加したが、昨オフは関西地区で自主トレに励んだ。筒香が大切にする体の使い方を追求するためで「教えていただいている先生もいるし、日本でもっともっと研ぎ澄まされた空間の中でいろいろと試しながらやりたいと思った」。迎えたキャンプ。昨季2冠王からさらなる進化を目指す。

 WBCでは侍ジャパンの主軸を任される。日本ハム・大谷は代表から外れることになった。同じ左打者として筒香も「スイングも強いし、軸もブレない」と一目置く存在で、「残念だが、大谷選手もこれからの野球人生もある。本人が一番難しい決断だったと思う」と気遣った。そして誓った。「残りのメンバーで世界一に向かって頑張りたい」。25歳の言葉には重責を担う覚悟がにじんだ。 (中村 文香)

 ▼中日・鈴木義広スコアラー 穴が少ない。打撃も心もぶれないですね。彼クラスの打者になると、ダメージの少ないところで打たれるしかない。あの手この手で崩さないと。

 ▼阪神・御子柴進スコアラー 左投手にはおっつけるという意識をする選手が多い中、彼は左(投手)の外(角)を引っ張っている。ヘッドを利かせて返しをよくする狙いがあるのでは。

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