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宮里藍が決断した「引退」という新たな選択

今季限りでの現役引退を表明し、笑顔を見せる宮里藍
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 日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の樋口久子・相談役は解せない表情だった。宮里藍引退の一報を受けて取材に応じた時だ。宮里の功績などを絶賛した後で次のように言った。

 「彼女がどう思って引退と言ったのか。引退するということは絶対ゴルフをしないということ。。トーナメントに出場するかレッスンなどのティーチングの方へ進むのかはそれぞれですけど、プロゴルファーは会費を払っていれば、(LPGAの)会員でいられるんですから」

 意外な思いで聞いた。樋口ほどの実績を残した人でも、そのような思いを抱くのかと。確かに、LPGAでは一度、プロテストに合格し会員登録した選手は毎年、7万2000円の会費を支払えば(通算5勝以上の選手は会費は免除)、たとえ1円も賞金を稼がなくても、1試合も出場していなくても、会員であり続けることができる。だが、11年に古閑美保が引退し、今回、大々的なニュースとなった宮里も引退を決断。時代は変わったのだ。

 宮里がアマチュア優勝を果たした03年は30試合で賞金総額18億8385万円だったが、今年は38試合で賞金総額は倍増の37億1500万円にもなった。選手が手にするは賞金だけではない。選手個々で契約するスポンサー料も含めれば相当な額になる。一方で、それだけのお金を稼ぐということは、選手自身にも相応のエネルギーが必要だということ。父・優氏が「藍に求められているのは、予選を通過してギリギリで生活していくことじゃない」と言ったように、老若男女に愛された藍ちゃんならそのハードルはさらに高くなる。モチベーションの維持が難しくなったという引退理由は至極シンプルで分かりやすい。生涯ゴルフと言われるゴルフだが、ある意味、彼女はれっきとしたアスリートだった。

 ゴルフ界を一変させ、ジュニア世代に多大な影響を与えた宮里藍の出現からおよそ15年。先人が想像だにしなかった引退という選択肢は今後、一つの流れとなるだろう。

[ 2017年6月8日 05:30 ]

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