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女子ゴルフ界の“親・子離れ”を望む

 まだ国内ツアーが開幕していない2月、野球のキャンプ取材に行った。とある球団の2軍キャンプ。本隊とは別にリハビリメニューをこなす某選手の打撃練習中、我々報道陣が入れない打撃ケージの真後ろにいる年配の男性が目に入った。聞けば、選手の父親だった。さらに脇を固めるようにいたのはマネジャー業をしているという兄。屋外での打撃練習でスタンドから見守っていた母親は食事を作るなどのサポートをしていたようだ。

 30歳を過ぎた立派な大人なのに。すべて個人の裁量で行う自主トレではなくキャンプ期間中なのに。プロ野球界では異例とも言える光景だが、所かわると、それが当たり前だった。

 女子ゴルフ界では一般ギャラリーが入れないクラブハウス内を中心に関係者であふれかえっている。母親同士、時には父親も加わり話したり、練習をじっと見守ったりするさまは、まるで授業参観のようだ。一昔前、家族が帯同する女子ゴルファーはまれだった。リーダー格の選手を中心に数人で行動し、今のようなビジネスホテルではなく旅館で寝食をともにしたのだという。だが、環境も整備された今、選手の低年齢化やアマチュアゴルファーのツアー参戦なども家族のバックアップに拍車をかけたのだろう。

 人気シード選手であれば、試合の合間にスポンサー関連の仕事を挟んでいたり、スケジュールが急変したりすることも多々ある。移動の手配やホテルの予約まで手が回らないのは理解する。ほぼ休みのない生活を家族が支えるのは合理的かもしれない。でも、毎日、毎日親と行動するのって窮屈じゃない?と聞きたい。反対に、ホテルを出る子どもと同じ早朝に起き、18ホールをついて回り、暗くなるまでの練習にもつきそう親御さんて本当に大変だなあと思う。

 女子ゴルフでは通常、選手1人につきトレーナー1人、コーチ1人、マネジャー(シード選手のみ)1人の帯同が認められ、さらにファミリーバッジと呼ばれる入場証のようなものが2枚渡される。ファミリーバッジといっても、他人への譲渡が可能。それも関係者がごった返す要因の一つだ。

 親が子どもの活躍する姿を見たいのは分かる。だからファミリーバッジの撤廃が少し乱暴な意見なら、ギャラリーと同じチケットを渡すのはどうだろうか。来場するなら、ギャラリーと同じ目線、同じ動線で。とにもかくにも早期の親離れ、子離れを望む。

[ 2017年4月7日 05:30 ]

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