康本園子の取材メモ ソノココロは?

「石川遼会長」誕生に安堵している場合じゃない

会見する石川遼・新会長
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 この手があったかと少しだけ、感心してしまった。年明けに発表された男子ゴルフの選手会長に石川遼の就任が決まった。

 昨季のシーズン終盤。1期2年の任期が終わる宮里優作の後を誰が務めるのか個人的に関心を寄せていた。賞金王になり、5年シードを手に入れた宮里の続投もありだと思ったが、海外へ積極的に参戦する意向を持っており、この線は早々になくなった。意外と言ったら失礼だが、副会長を務め宮里らと行動を共にしながら勉強していた薗田峻輔の可能性もあった。しかし、複数年シードを得られず負担をかけられないという周囲の思いもあり、消滅。横田真一の再登板を推す声もあった。なり手のいない現状に、過去、務めた宮本勝昌が腰を上げるのではと推察する人もいた。

 要は難航していたのだ。そんな折、6年ぶりに日本を主戦場にすることを決めた石川が登場。渡りに船だった。

 だが、何となく漂う安堵(あんど)感に疑問を呈したい。いわゆる個人営業主の集まりである選手の意見をとりまとめ、自分たちの地位向上などよりよくするのが選手会。プロ野球でも、女子ゴルフでもそうだ。ところが、今の男子は宮里しかり、その前の池田勇太しかり、営業マンのようにスポンサーへのあいさつ周りに忙殺されていた。もちろん、試合数の減少は選手の収入にかかわってくるのだから看過できないのは当然だろうが、それにしても、だ。

 石川は以前から、自身発案のさまざまなイベントを実施したり、下部ツアーのスポンサーにもなったり、ゴルフ界のことを思い行動してきた。人気のある米ツアーも経験。日本ツアーに何が必要か見極める目も持つ。選手会長に最適の人物であることには変わりない。とはいえ、1試合数億円の予算が必要な大会がポンと増えるほど世の中は甘くない。何より、日本ゴルフツアー機構の本丸がしっかりしなければ、男子ゴルフ界の現状は変わらない。

[ 2018年2月8日 05:30 ]

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