元幕内・友風が関取復帰へ前進「周りの人のおかげです」右膝の大ケガ…4度の手術乗り越え万感

[ 2023年1月23日 08:36 ]

大相撲初場所千秋楽 ( 2023年1月22日    東京・両国国技館 )

<初場所千秋楽>栃神山(下)をはたき込みで破る友風(撮影・久冨木 修)
Photo By スポニチ

 東幕下2枚目の友風(28=二所ノ関部屋)が栃神山(22=春日野部屋)を下して勝ち越しを決め、関取復帰へ大きく前進した。

 栃神山に土俵際まで押し込まれたが、一度押し返してから右へ回り込んではたき込みを決めた。3連敗スタートから4連勝。「たくさんの人に支えてもらいました。本当に周りの人のおかげです」と感謝した。

 友風は17年名古屋場所の序ノ口デビューから13場所連続で勝ち越して番付を駆け上がり、初土俵から所要14場所目の19年名古屋場所では史上最速金星獲得の記録も打ち立てた。しかし自己最高位の西前頭3枚目で迎えた同年九州場所、右膝関節脱臼、前十字靱帯断裂、後十字靱帯断裂などの重傷を負った。「治療期間は未定」とされ復帰のめどは立たず、相撲どころか歩けるようになるだけでも奇跡と言われたほどだった。その後6場所全休し、4度の手術を経て21年春場所で復帰。西序二段55枚目から復活の道を歩み始め、幕下上位では2度の負け越しも経験したがついに関取の座を手中に収めた。

 勝ち越しを決めた直後、万感の表情で「やりきりました」と一言。3年ぶりの関取復帰は濃厚だが25日の番付編成会議で正式に発表されるまで分からないため「あまり気にせず、どの番付でも精いっぱい頑張るだけ」と来場所を見据えて気を引き締めた。

続きを表示

2023年1月23日のニュース