砂村光信氏 本命「帝京大」プロップスキルで圧倒 早大はセットプレーの見直し必要

[ 2021年12月6日 05:30 ]

◇第58回全国大学ラグビー選手権◇    
Photo By スポニチ

 【砂村光信氏、ラグビー大学選手権展望】大学選手権は帝京大が本命だろう。開幕当初はFW一辺倒のチームに見えたが、ここに来てテンポもスピードも上がってきた。

 止まってパスを受け、回すだけだったSO高本幹が自分から前へ出るようになり、SOの位置でギャップ(ディフェンスの穴)をつくることが可能になった。FWは前5人、特にプロップのスキルが他大学と明らかに違う。ハンドリングが巧みで足が速く、走るコースもいい。CTB志和池やWTB白国ら強豪校出身ではない選手が先発を勝ち取るなど選手層も厚い。比較的楽な組み合わせの中、試合で成長できるかが鍵だ。

 早大のディフェンスは速い出足とダブルタックルに加え、タックラーが足をしっかりかくので相手を仰向けに倒せる。ただしセットプレーは見直しが必要で、バックスは攻撃の幅を広げるためにもCTB長田主将の復帰が待たれる。明大は早明戦でHB団がキックをほぼ使わず、攻撃が単調だった。テンポをもっと上げ、相手の守備がそろう前にボールを出さなければ崩すのは難しい。(元U―23日本代表監督)

続きを表示

この記事のフォト

2021年12月6日のニュース