IOCバッハ会長「選手村や競技会場に追加医療スタッフを提供」 大会時はワクチン接種80%以上を確信

[ 2021年5月19日 15:18 ]

IOCのバッハ会長(AP)
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 東京五輪の準備状況を監督する国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会と東京五輪・パラリンピック組織委員会などによる3日間の合同会議が19日、テレビ電話会議形式で始まった。冒頭では急きょ出席が決まったIOCのトーマス・バッハ会長(67)があいさつ。「IOCは完全なコミットメントを持って、日本のみなさんとともに五輪・パラリンピックを万全な形で組織したい」と話し、選手村や競技会場に追加的な医療スタッフを提供する用意があると組織委に提案したことを明かした。

 米国などでは新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、東京大会の全参加選手団にもワクチンが提供されることが決まっている。バッハ会長は「現時点で選手村の75%(の人員)は既にワクチンを接種しているか、ワクチンを確保しているという数字がある」とデータを披露。「努力はここで終わりではない。この数字は大会時には80%を超えるであろうと確信している。選手村は安全な場所になる」と付け加えた。

 バッハ会長はWHO(世界保健機関)が東京大会のコロナ対策を評価していることや、これまで実施された430以上のスポーツ国際大会で主催国にウイルスを感染拡大させた例はなかったと紹介。「大型スポーツ大会が安全に行われているこを示している。テスト大会でも国民にウイルスを広めることは全くなかった」とし、「極めて厳しい措置が取られることで安心・安全な大会を開けると確信を持っている」と開催に自信を示した。日本側の準備努力を称賛し、「世界が日本に感謝し、7月23日の(五輪)開会式で祝うことになるでしょう。我々を頼りにしてください。遅くとも7月23日には東京でお会いしましょう」と締めくくった。

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