内村航平、鉄棒で世界最高15・533点「軽いゾーン、久々に体験できた」

[ 2020年12月11日 18:09 ]

体操・全日本選手権第2日 ( 2020年12月11日    群馬・高崎アリーナ )

<第74回全日本体操個人総合・種目別選手権 2日目>男子個人総合予選、鉄棒に臨む内村(撮影・会津 智海)
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 個人総合と種目別の男子予選が行われ、内村航平(リンガーハット)は来夏の東京五輪を狙う種目別の鉄棒で15・533点のスーパースコアをマークした。

 「軽いゾーンというか、久々に体験できた。自分で動かしているけど、積み上げてきているんで勝手に動いている動きになって、着地で体力的なしんどさが一気に来て止めることができなかったけど、着地してようやく現実に戻った」

 サブ会場では鉄棒以外の5種目でも汗を流し、個人総合仕様の調整で鉄棒1種目に臨んだ。予選で封印する予定だったH難度のブレトシュナイダーをクリーンにキャッチすると、カッシーナ、コールマンと離れ技を次々に成功。着地はわずかに一歩動いたが、演技後はガッツポーズを見せた。

9月の全日本シニアで14・200点、11月の国際大会では15・200点とし、スペシャリスト3戦目の今大会で、さらにスコアを伸ばした。国内大会とはいえ、15・533点は現行の採点基準となった17年以降ではW杯や世界選手権などを含めて世界最高得点となった。

 「(点数は)まあ、うれしいですね。ちょっと出過ぎかなと思うけど。それだけ評価していただけたので。点数はそこまで気にしていなかった。過去最高点だと思うんで。次、見られる時も、もっともっとと期待される」

 13日の決勝は3年ぶり5度目の優勝が懸かる。「決勝でもっといいの出せるかって言われるとちょっと分からない。しっかり決勝に合わせたい」。キングが、再び圧倒的なパフォーマンスを披露する。

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