日野龍樹、今季か来季で引退へ「疲弊ですかね」3日にジャパンOP

[ 2020年10月2日 18:11 ]

前日練習を行った日野龍樹(代表撮影)
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 フィギュアスケートのジャパン・オープン(さいたまスーパーアリーナ)を3日に控え、男子の日野龍樹(中京大)が2日、取材に応じた。

 今季フリーは映画「トゥルーマン・ショー」。自身の競技者としての最後のフリー曲として選んだという。「今季で終わるか、もう1シーズン滑るか。どのみちフリーは変えない」と今季か来季限りで現役を引退する意向を口にした。

 引退に気持ちが向いた理由を問われると、「疲弊ですかね。ノービスの頃から練習も試合も頑張ってやってきて、20年くらいフィギュアを毎日やってきたので。同期とか後輩もみんな大学卒業のタイミングで辞めていきますし、取り残される寂しさがかなり強くなってきている。体の限界も割と見えてきていますし、最後と言い聞かせたら、あと1、2年なら頑張れるかなというギリギリの身体的、精神的状態まで来ている」と明かした。

 観客が入る今大会、オンライン会見の最後にはファンへの思いもあふれ出た。「長年、応援してくださってありがとうございます。ジャパン・オープンについての連絡来たよって聞いた時は〝僕は何をすればいいんですか〟って真剣に聞いたくらい、出場する側と思っていなかった。出られると聞いた時はビックリしたし、うれしかった。そんな試合に出るからには100、120%を出さないといけない。その準備は何とかしてきたつもりなので、ジャンプがうまくいこうがそうじゃなかろうが、最後まで全力で走りきるつもりなので、応援していただけたら幸いです」と意気込んだ。

 例年は日本、北米、欧州の3地域による団体戦として開催されたが、今年は新型コロナウイルスの影響で国内選手のみプロ、アマチュア、ジュニア混合の1チーム5人の2チームによる団体戦で実施する。

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