ラグビー・NTTドコモ 新リーグ本拠地は「桜スタジアム」 Jリーグ・C大阪と呉越同舟

[ 2020年8月21日 05:30 ]

<桜スタジアム 内覧会>工事が進められる桜スタジアムの新メインスタンド(左)と新ホームスタンド

 ラグビー・トップリーグ(TL)のNTTドコモが、22年1月開幕予定の新リーグで、Jリーグ・C大阪が改修中の「桜スタジアム」(現・長居球技場、大阪市)を本拠地とすることが20日、分かった。グラウンドの使用で“犬猿の仲”とされる両競技だが、呉越同舟が実現。21年3月完成予定で、2万5000人を収容する球技専用スタジアムが、関西のボールゲームのメッカとなりそうだ。

 ラグビーの新リーグは、ホームスタジアムを持つことが新しく義務付けられる。グラウンドを探していたドコモと、施設の指定管理者として稼働率アップを狙うC大阪の思惑が一致。両者は以前から交流も盛んで、スムーズに話が進んだ。

 ドコモの下沖正博GMは「ラグビーの翌日にサッカーの試合が来る日程でなければ、使用可能」と話す。芝の荒れを考慮し、土曜日がサッカー、日曜日がラグビーというすみ分けになりそうだ。

 ただし、ドコモが1部で新リーグを迎えられる保証はない。参入を表明した25チームを3部に振り分けるのだが、関係者の話を総合すると、選考は、(1)事業計画、本拠地の確保、収支計画などの評価が8割、(2)来年1月開幕の最後のTLの成績の評価が2割、で審査されるようだ。

 1部は8~12チームとされ、8チームが有力とされる。現行の1部16チームでは力の差が大きく、「戦力均衡」を実現するために、日本協会には巧みなかじ取りが求められる。ドコモにできることは、新スタジアムをアピール材料にして、25チームで開催するとされる最後のシーズンで、成績を残すことだ。

 《神戸製鋼はノエビアスタと神戸市ユニバーが有力》神戸製鋼はノエビアスタジアムと神戸市ユニバー記念競技場を本拠地としそうだ。ただし、Jリーグ・神戸との兼ね合いで、ノエスタを使えるのは1月だけに限定されそう。陸上トラックがあるユニバーが主戦場となる。下部リーグの近鉄は、クラブハウスがある花園ラグビー場をホームとする。しかし、JFLのFC大阪が40年までの運営権を握ったことで、将来的にラグビー側がどこまで使えるのか、不透明になっている。

続きを表示

2020年8月21日のニュース