「25歳でかわいいって、キツイっす」人気力士・炎鵬の素顔は…兄弟子・白鵬との過酷な稽古に密着

[ 2020年2月1日 10:00 ]

人気力士・炎鵬の初場所への歩みに密着する(C)TBS
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 大相撲の人気力士、幕内・炎鵬(25=宮城野部屋)が、1日放送のTBSドキュメンタリー番組「バース・デイ」(土曜後5・00)に出演する。身長168センチ、体重99キロと幕内最軽量ながら、デビューから怒涛の21連勝、初土俵から6場所で関取に昇進した強さの秘けつを、8日の放送と合わせて2週連続で伝える。

 大相撲幕内力士42人の平均身長は183.4センチ、体重162.6キロと大型化が進む中、異彩を放つ小兵・炎鵬。靴のサイズも25.5センチで「頑張ればレディースの靴も履けます」という。端正な顔立ちで角界屈指の人気力士となったが、「カッコイイって言われたいです。25歳でかわいいって、キツイっすよね、正直」と本音をポツリ。それでも相撲では、自身より大きな力士に“男前”真っ向勝負。「僕より倍(体が)デカい人とかに勝ったら、たぶんみんな喜ぶだろうなっていうのがわかるんで、それが自分を奮い立たせてくれる」と自身の醍醐味を語る。

 炎鵬は、これまで多くの力士を輩出した石川県金沢市で生まれ、5歳の時に兄と共に相撲を始めた。そして小学校の頃、当時小兵力士として人気だった舞の海の相撲を見て衝撃を受けた。「大きい相手にこんな勝ち方ができるんだって、自分もいつかこういう相撲を取りたいな」。相撲に没頭し、高校では全国3位まで躍進したが、当時体が小さすぎるゆえに相撲界からオファーがくることはなかった。

 それでも力士になるという夢を捨てきれず、金沢学院大学へ進むと、軽量級ながら世界選手権で2連覇を達成。その取り組みをビデオで見た横綱・白鵬が、直接スカウトに出た。

 白鵬が炎鵬にかけた言葉は…“相撲は今しかできないぞ、人生かけてみろ”。「なんか体の中で熱くなるものっていうか、奮い立つものがありましたね。相撲に人生懸けようと思いました」。そして今から3年前、宮城野部屋に入門した。

 「この体だからとれる相撲」を徹底して頭角を現し、今年の初場所は自己最高位の前頭5枚目で迎えた。その強さの秘けつは、兄弟子である横綱・白鵬との過酷な稽古にある。「無我夢中というか本当にきついです。気持ちが1番大事だと思います。あきらめない気持ち、最後まで…」。

 だが、初場所を前に炎鵬の体は悲鳴を上げる。その瞬間をカメラは捉えていた。「痛み止め飲んでいます。座ってても、何もしなくても痛いです」。初めて三役以上との上位戦に挑むこととなった炎鵬は、果たしてどのような思いで初日を迎えるのか…。激戦の舞台裏を、8日の放送とともに放送する。

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