松島幸太朗のフランス移籍決定 大畑大介氏もかつて所属のクレルモンへ

[ 2020年1月28日 21:00 ]

日本代表FB松島幸太朗
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 ラグビー日本代表のFB松島幸太朗(26=サントリー)が今季のトップリーグ終了後の今年7月に、フランス1部リーグ「トップ14」のASMクレルモン・オーヴェルニュに移籍すると28日、現所属のサントリーが発表した。昨年のW杯で全5試合に先発出場し、日本代表最多の5トライを挙げてチームの8強入りに貢献した“ダブル・フェラーリ”の一翼が、23年の次回W杯が開催されるフランスで新たな一歩を踏み出す。

 松島は神奈川・桐蔭学園高卒業後の11年春、出生国である南アフリカのシャークス入り。育成機関に2年在籍後の13年秋にサントリー入りし、翌14年5月のフィリピン戦で日本代表初キャップを獲得した。その後、代表でも主力として名を連ねるようになり、15、19年とW杯に連続出場し、2大会連続計9試合に先発出場。昨年のW杯終了後の11月には、「欧州に出るのが自分のレベルアップのためにも必要な環境だと思う。厳しい環境に自分自身を置きたい」と移籍希望を公言していた。

 クレルモンはフランス中央高地に位置するクレルモンフェランを本拠地とする、1911年創設のクラブ。リーグ制覇2度(2010、17年)、準優勝10回を数える強豪で、2002年には元日本代表の大畑大介氏が所属。現在は昨年のW杯で日本と対戦したスコットランド代表のSHグレイグ・レイドローや、サモア代表のFBティム・ナナイウィリアムズが在籍している。

 ▽松島コメント(サントリーサンゴリアス公式ウェブサイトから)
 トップリーグのシーズン中ですが、今回の移籍に関しては日仏同時発表することになりました。
 契約に至った経緯としては、2023年のフランスW杯に向け、更に成長するために、「高いレベルそして強いクラブでやりたい」という気持ちと「自分が求められているところに行きたい」という思いがあり、そういった意味でクレルモンから非常に熱意が伝わってきたことが決め手となりました。僕の求めているものがすべて一致したのがクレルモンでした。
 自分が持っているすべての能力を、歴史あるクレルモンという素晴らしいクラブで少しでも良い影響を与えられるようにやっていきたいと思います。
 今回、自分が挑戦をするにあたっては、サントリーには凄く前向きに考えていただけました。この実現に至ったことに関して、サントリーには感謝しかありません。サントリーで残された時間、チームメンバーやスタッフと今シーズンの優勝に向けて、全力で取り組んでいきます。

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