羽生結弦「憧れの中で滑っている感覚」トリノ五輪会場でワクワクの40分

[ 2019年12月4日 22:42 ]

<グランプリファイナル公式練習>SPに向け練習する羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 5日に開幕するフィギュアスケートのGPファイナル(イタリア・トリノ)に向け、男子で3年ぶり5度目の優勝を狙う羽生結弦(ANA)が4日、会場のパラベラでの公式練習で調整し、取材に応じた。

 06年トリノ五輪と同じ会場で行われる今大会。羽生は胸の高鳴りを抑えきれなかった。「会場自体にすごい大きなエネルギーがある。すごくスケートにのめりこんでいた時期に五輪があった場所ということもあり、いろんな思い出がある」。トリノ五輪は荒川静香さんが日本初の金メダルを獲得し、憧れているエフゲニー・プルシェンコ氏も優勝、ジョニー・ウィア氏は今季の羽生のSP「秋によせて」で舞った。

 「憧れの中で滑っている感覚でいた」というパラベラでの40分。フリーで投入の可能性がある4回転ルッツもクリーンに成功し、「感触が良かった」と大きな手応えを感じている。他のジャンプも氷とのフィーリングが抜群で「楽しいと思えるくらい好き。自分な好きな氷だと思った」と笑みを浮かべた。

 世界最高得点を持つネーサン・チェン(米国)との一騎打ち。「(この会場には)記憶としての思い出もあるし、記録としてここに残っているものは一生、消えない。そういうものに勝手に力をもらいながら演技をしたいなって思った」。思い出のパラベラで目指すのは、ただ1つ。男女通じて史上最多となる5度目のファイナル制覇で、フィギュア史に新たな記憶と記録を刻む。

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