羽生結弦 GP出陣へのカウントダウン 24日公式練習ドキュメント

[ 2019年10月25日 05:31 ]

<スケートカナダ公式練習>笑顔で練習する羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダに出場する男子の羽生結弦(24=ANA)が24日(日本時間25日)、ケロウナの会場のプロスペラ・プレイスで公式練習を行った。今季GPシリーズ初戦へ向けたカウントダウンが始まった。

【羽生結弦 24日公式練習ドキュメント※現地時間】

▽8:30 田中刑事と会場に到着。イヤホンを取り、会釈する。

▽9:23 午前の公式練習を前に、本番リンクに姿を現す。小刻みに揺れながら、集中を高めていく。

▽9:24 オーサー・コーチがプーさんのティッシュカバーを丁寧に置く。

▽9:25 右足からリンクイン。名前が読み上げられると、会場から拍手がわき起こる。

▽9:26 丁寧に滑り込み、スケーティングの感触を確かめる。右手で氷に触れ、氷の状態も確認している。

▽9:27 ステップワークを確認。うなずきながら滑り込む。

▽9:28 オーサー、ブリアンの両コーチは前かがみとなり、同じ姿勢で羽生の動きを見つめている。

▽9:29 オーサー・コーチと話し、タブレット端末を確認。ドリンクを口に含む。

▽9:30 オーサー、ブリアン両コーチと身ぶりを交えて話し込む。次第に熱を帯び、約1分が経過していた。

▽9:31 再びリンクへ。3回転ルッツを跳んだ。

▽9:32 4回転トーループに着氷。4回転トーループ―1回転オイラー―3回転フリップも決める。同級生の田中は羽織っていたジャージーを脱ぎ、強度を高めていく。GP初戦に向け、各々の調整が進む。

▽9:34 3回転アクセル―3回転トーループを決める。再びコーチ陣と話した後、3回転アクセルをこらえて着氷。

▽9:35 ジャパンの白ジャージーを脱ぎ、オーサー・コーチに渡す。3回転アクセル―3回転トーループに成功。

▽9:36 首を縦に振ると、リラックスムードで両コーチとコミュニケーションを取る。

▽9:37 4回転サルコーを決めた。オーサー・コーチと話し、飲んだドリンクのボトルをブリアン・コーチに手渡す。

▽9:39 4回転ループをこらえて降りた。両手を腰に当て、考えるしぐさ。

▽9:40 4回転ループ転倒。右手を回すしぐさ。その後、2回転サルコーを跳ぶ。

▽9:42 4回転トーループをこらえて降りた。コーチ陣の話を聞きながら、小刻みに揺れている。

▽9:43 4回転サルコー着氷。ドリンクを飲み、曲かけ練習に備える。

▽9:44 曲かけ1分前。ジャンプ動作を確認しながら、リンク中央へと移動する。

▽9:45 SP曲「秋によせて」が流れる。オーサー・コーチは両手を組んで真剣に見つめる。4回転サルコー、3回転アクセル、4回転トーループ―3回転トーループ(両手上げ)を全て決める。オーサー、ブリアン両コーチは拍手。通しを中断し、右手でリンクを指さす。

▽9:47 見せ場のステップシークエンスから通しを再開。「秋によせて」が終了し、会場から拍手。

▽9:48 4方向にお辞儀し、コーチ陣も拍手。観客席上段に解説者用のシートがあり、ウィルソン・コーチはそこで動きをチェックしていた。同コーチが身を乗り出して助言を送り、羽生は耳を傾けた。

▽9:49 リンク脇のオーサー、ブリアン両コーチと再び話し込む。コーチ陣の近くでステップシークエンスの動作を念入りに確認する。

▽9:51 リンクサイドに寄りかかり、リンクを見つめる羽生に、観客席上段にいるウィルソン・コーチが声をかける。振り向いた羽生は、アドバイスにうなずいた。

▽9:52 ループジャンプの確認が始まる。3回転ループを決め、ブリアン・コーチと話す。その後、2回転ループを跳ぶ。

▽9:55 3回転ループを跳び、苦笑いを浮かべる。踏み切り動作を確認する。

▽9:57 4回転ループ転倒。左足に付着した氷を振り払う。

▽9:58 4回転ループをこらえて着氷。続く3回転ループは両足着氷。

▽10:00 短い助走から4回転ループに成功。観客から大きな拍手を受け、35分間の午前の公式練習が終わった。4方向にお辞儀。しんがりでリンクを左足から降りる。

▽10:01 オーサー、ブリアン両コーチとともに会場の奥に消えていった。

▽14:05 SPドロー会場入り。隣の席の田中と記念撮影する。

▽14:06 1番目にくじを引き、10番滑走が決まる。

▽14:13 午後の公式練習を前に取材を受ける。

▽15:35 会場に姿を見せ、リンクサイドでジャンプ動作を確認する。

▽15:40 オーサー・コーチがプーさんのティッシュカバーを置き、午後の公式練習がスタート。1番手で右足からリンクイン。名前が読み上げられ、大歓声が起こる。

▽15:41 いきなり4回転トーループ―1回転オイラー―2回転サルコーに成功。

▽15:42 4回転サルコーを降りる。ジャパンの白ジャージーを脱ぎ、オーサー・コーチに渡す。ドリンクを飲み、再びリンクへ。

▽15:43 3回転ループを2度試し、4回転ループに挑戦。転倒してしまう。

▽15:45 オーサー・コーチと話し、ドリンクを口に含む。曲かけの準備をする。

▽15:46 フリー「Origin」の曲かけ開始。冒頭の4回転ループはオーバーターンも、続く4回転サルコーを跳んで通しを中断する。

▽15:48 通しを再開。手を突きながら4回転ループ、4回転サルコー、4回転トーループ―1回転オイラー―3回転フリップ、3回転アクセル―2回転トーループを降りる。

▽15:50 3回転アクセルが2回転になり、悔しそうな表情を見せる。再び通しを中断。コーチ陣と話した後、3回転アクセル―3回転トーループを跳び、曲かけが終わる。

▽15:51 オーサー・コーチと話し、うなずいて助言を聞く。

▽15:53 リンクを漂った後にループジャンプの特訓が始まる。3回転ループを決め、ブリアン・コーチと話す。

▽15:54 2度の1回転ループを跳ぶ

▽15:56 リンク上で考え込むしぐさ。踏み切り動作を確認し、2連続で4回転ループを決めた。

▽15:58 ドリンクを飲み、リンク上を見つめている。再び滑り始め、3回転ループを降りる。

▽15:59 オーサー・コーチが指導する。ジャンプ動作を念入りにチェック。

▽16:00 再びループジャンプ特訓を始めるが、ハプニング。ジャンプ踏み切り寸前、曲かけ中のケリー(オーストラリア)の音楽のトーンが変わる。柔らかな曲調が耳に入ってしまい、ジャンプを取りやめる。羽生は苦笑いし、両耳をふさぐコミカルなしぐさで会場を笑わせる。

▽16:01 気を取り直して3回転ループ、4回転ループを立て続けに決める。

▽16:03 両手を腰に当てながらリンク上を漂う。その後、4回転ループを3連続で成功。コーチ陣と話し合う。

▽16:06 4回転ループで転倒。悔しそうな表情を見せ、オーサー・コーチと話し込む。

▽16:07 4回転ループを2度着氷。スケーティングを確認した後に、2回転サルコーを跳ぶ。

▽16:09 4回転サルコーを決め、リンク脇でオーサー、ブリアン両コーチと話し始める。ドリンクを飲みながら談笑。身ぶり手ぶりでジャンプ動作を確認し、約2分が経過した。

▽16:11 再びリンクイン。3回転アクセルをクリーンに決め、ジャンプの練習を終えた。

▽16:12 両手で氷を触り、氷の状態を見る。その後、観客席上段のウィルソン・コーチとアイコンタクト。スケーティングの練習を始める。

▽16:13 ヨガのように両手、両足を伸ばしながらスケーティングを確認。ウィルソン・コーチは、その動きを遠くからチェックしている。

▽16:14 ラスト1分のコール。白のジャパンジャージーを羽織りながら滑り込む。最後は4方向に深々とお辞儀した。

▽16:16 左足からリンクを降り、両手で氷に触れる。オーサー、ブリアン両コーチと抱擁し、遠くにいるウィルソン・コーチにお辞儀。この日の公式練習を全て消化し、会場の奥に消えていった。

 男子SPは25日(日本時間26日)に行われる。紅葉の美しいケロウナの地で、完璧な「秋によせて」を目指す。「1つ1つかみしめるように調整してきた」――。オータム・クラシックの試運転を経て、新たな戦いがいよいよ始まる。

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