貴源治 音信不通の兄・貴ノ富士を心配しつつも「協会には残れない。責任を取るべき」

[ 2019年10月4日 15:30 ]

朝稽古で四股を踏む貴源治
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 大相撲の幕内・貴源治(22=千賀ノ浦部屋)が4日、東京都台東区の同部屋で、2度目の暴力問題を起こして日本相撲協会から自主的な引退を促されている双子の兄、十両・貴ノ富士について言及。引退しなければ、協会はコンプライアンス委員会に追加答申を委嘱して解雇となる可能性もある。そうなれば、法廷闘争もあり得る事態だけに「協会に残れないのは誰もが分かること。兄貴が自ら招いた問題。自分でしっかり責任を取らないといけない」と自ら身を引くべきとの考えを示した。

 貴ノ富士が会見を開いた先月27日以降、兄と音信不通の状態が続いているという。「元気でやっててくれればそれでいい。無事であればどんな形であれ、それでいいと思う」と身を案じた。ただ、今回の問題は家族にも影響を及ぼしている。数日前に家族と会う機会があったようで、「親も兄貴のことを心配して疲れ切っていた。仕事が身に入らないと言っていた。申し訳ない」と苦しい胸の内を明かした。

 自身も若い衆への行き過ぎた指導を問われけん責処分となった。「二度とこういうことがないよう肝に銘じていく」と猛省。だが、その一方で「先代(元貴乃花親方)や親の教えを批判している人がいる。これは個人の問題で、先代もうちの親も関係ない。自分と兄貴が言われることは仕方ないけれども、勘違いしてほしくない。自分を関取に育ててくれた親方ですから」と訴えた。

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2019年10月4日のニュース