宇野昌磨がSP4位から逆転初V 魂の滑りでフリー今季世界最高マーク!シルバーコレクター返上

[ 2019年2月10日 15:55 ]

<四大陸選手権男子フリー>演技終了後、リンクに崩れ落ちる宇野昌磨(撮影・長久保 豊)
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 欧州以外の国・地域が参加するフィギュアスケートの四大陸選手権第3日は9日(日本時間10日)、米アナハイムで男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)4位の宇野昌磨(21=トヨタ自動車)がフリーで今季世界最高の197・36点をマークし、合計289・12点で逆転初優勝を果たした。

 この1カ月あまりの間に右足首を3回捻挫、調整不足の影響でSPでは冒頭の4回転でバランスを崩し、続く2連続3回転ジャンプも失敗した。「悔しいと言えるほど練習をしてこなかったので、悔しいと言う権利はないかなと思う」と現実を受け入れながら臨んだこの日は、冒頭の4回転フリップ、続く4回転トーループも着氷させると、4回転からの連続ジャンプも決めた。

 後半、3連続のラストで着氷が乱れたが、それでも、終了後にうずくまるほどの気迫あふれる演技で、8・42点差からの逆転優勝。演技を終えた瞬間、力尽きて氷上に倒れ込むほどだった。しかも、197・36点は、ルール改正後で羽生結弦の190・43点を上回る世界最高得点。主要国際大会は、ここまで6連続で2位としていたが、シルバーコレクターを返上してみせた。

 金博洋(21=中国)がフリー181・34点、合計273・51点で2位、SP1位ビンセント・ジョウ(18=米国)がフリー172・04点、合計272・22点で3位となった。SP7位の田中刑事(24=倉敷芸術科学大大学院)はフリー自己ベストの167・41点をマークし、合計251・54点で7位、SP12位の友野一希(20=同大)は132・25点、合計206・41点で12位だった。

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