小平 37連勝でストップ「勝ち続けていたのは当たり前ではなかったんだと…」

[ 2019年2月9日 05:30 ]

スピードスケート 世界距離別選手権第2日 ( 2019年2月8日    ドイツ・インツェル )

女子500メートルで2位に敗れた小平(AP)
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 女子500メートルが8日に行われ、平昌五輪金メダリストの小平奈緒(32=相沢病院)は37秒20で2位に終わり、国内外での連勝が37でストップした。バネッサ・ヘルツォーク(23=オーストリア)が37秒12で制した。7日の女子3000メートルでは高木美帆(24=日体大助手)が4分2秒17で6位だった。

 3年近くもの間、負け知らずだった女王についに土がついた。トップを逃すのは16年3月のW杯最終戦8位以来。小平は「勝つこともあれば負けることもあるのがスポーツ」と連勝記録に執着する様子は一切なかったが、昨年の平昌冬季五輪などで見せつけてきた圧倒的な快進撃は、一つの区切りを迎えた。

 連勝を支えてきたのは「普通の人なら“ありえない”と思うようなところに意識を置きたい」という貪欲さ。「なぜ男子は速いのか」と常識さえ疑い、異次元の速さを追求してきた。今季小平を猛追し、今大会を制したヘルツォークが「ナオは昨季よりさらに進化している」と語るように、衰えが見られるわけではない。

 「(勝ち負けの)どちらになっても自分を持っていられるように、やりたいスケートを常に表現し続けられたら」と語っていた求道者の歩みは続く。

 ▼小平奈緒の話 悔しいことは悔しいが、やれる準備はやってきた。滑りながら進んでいない感覚はあった。勝ち続けていたのは当たり前ではなかったんだと感じた。

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