錦織 フルセットの末に勝利!2年ぶりの3回戦進出「最後のタイブレークは集中できた」

[ 2019年1月17日 13:03 ]

テニス 全豪オープン第4日 ( 2019年1月17日    オーストラリア・メルボルンパーク )

激闘を制し3回戦進出を決めた錦織(AP)
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 全豪オープン男子シングルスは17日、2回戦が行われ、第8シードで世界ランキング9位の錦織圭(29=日清食品)は、同73位の身長2メートル11のビッグサーバー、イボ・カロビッチ(39=クロアチア)と対戦。6―3、7―6、5―7、5―7、7―6のフルセットで下し、2年ぶりの3回戦進出を決めた。錦織は試合後のインタビューで「最後のタイブレークは集中できた。勝ててよかった。第3、4セットを取られても集中できたし、第5セットも集中できた」と笑顔。最後の10ポイントタイブレークは「はじめての経験。とにかく勝ててよかった」と安どの表情を浮かべていた。

 第1セットは錦織のサービスゲームからスタートし、お互いにキープの展開が続いた。錦織は、サービスエースの本数世界一を誇るカロビッチから、なかなかブレークポイントを握ることができなかった。だが、第8ゲームでついにブレークポイントを握り、フォアハンドのリターンでカロビッチのミスを誘いブレークに成功。続く第9ゲームをキープし第1セットを6―3で先取した。

 第2セットもキープ合戦が続き、タイブレークに突入。錦織は6―6からリターンを沈めてカロビッチのミスを誘いミニブレーク。セットポイントを握ると、フォアハンドからパッシングショットを決めて第2セットも奪って2セットアップとした。

 第3セットは、錦織のサービスゲームから開始。キープし合う展開だったが、錦織は第11ゲームをブレークされた。続く第12ゲームをキープされ、第3セットを5―7で奪われた。

 第4セットも、お互いにキープが続き、錦織は、第11ゲームでブレークを許した。そして、第12ゲームをキープされ、このセットを5―7で取られ2セットオールとなった。

 ファイナルセットは、錦織のサービスゲームから始まり、再びキープ合戦に。お互いに譲らず、10ポイント先取のタイブレークに突入。錦織が6―7から4ポイント連続で奪い、フルセットの死闘に終止符を打った。

 前日16日の練習は、カロビッチ対策に時間を割いた。角度のある高速サーブを想定。べースラインの約3メートル内側に立ったコーチ陣から次々と打ち込まれるボールに対し、リターンの感覚を研ぎ澄ませた。ネットプレーを仕掛けてくる相手をロブショットで仕留める形も確認した。この日の試合では、カロビッチの高速サーブに対し、鋭いリターンで対抗。練習通りにロブショットも決め、勝利につなげた。

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