高橋 現役続行を明言 世界選手権代表辞退の理由は「世界と闘う覚悟が持ちきれなかった」

[ 2018年12月24日 23:04 ]

<全日本フィギュアスケート選手権最終日>世界選手権辞退の理由を自らの口で説明した高橋大輔は現役続行の意思を確認され天を仰ぐ(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケート全日本選手権(大阪・東和薬品ラクタブドーム)が終了し、日本連盟は世界選手権(3月、埼玉)の代表を発表し、男子は宇野昌磨(トヨタ自動車)、田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)、羽生結弦(ANA)、女子は坂本花織(シスメックス)、紀平梨花(関大KFSC)、宮原知子(関大)が代表に決まった。全日本で2位に入った高橋大輔(関大KFSC)は代表を辞退した。

 高橋は会見で「行きたい気持ちはやまやまな部分はあるけど、世界と闘う覚悟が持ちきれなかったところもすごく大きな理由。その覚悟を持たずに出るべきではないな、と」と辞退した理由を語った。

 さらに、「32歳でこの先、希望があるかというと正直ないと思う。若手というか日本を引っ張っているプレッシャーのかかる大きな大会で経験を積むことで、若い選手がその舞台を経験する必要性の方が大きいと感じた」と、世界の舞台は後輩たちに道を譲る意思を見せた。

 それでも「来季以降チャレンジするなら出たいのか?」と問われ「そうっすね。今回、埼玉であるので5年前、埼玉の世界選手権出られなくて、出たかったけど、これが今年じゃなく2年前に復帰を決断していたら覚悟を持っていたかもしれない。もし来年続けるなら狙うかもしれないけど、ジュニアの子も成長してくるので世界選手権を狙える位置にいないと思うけど、狙うかもしれない。でも、分からないです」と言葉をにごしたものの「辞めるつもりはない。きょうの演技だと悔しくてすっきり終われない感じ。もうちょっとできるはずだという気持ちが出てきている」と現役続行の意思を見せた。

 世界選手権代表は男女とも枠は3で、全日本優勝の宇野と坂本が決定。2、3枠目は全日本2、3位(男子は高橋、田中、女子は紀平、宮原)、世界ランクや今季世界ランク、今季ISU公認スコアの上位3人から選考。代表入りには全日本への出場が必須だが、過去に世界選手権を制した羽生はケガでの欠場で救済措置が適用され、選考対象になっていた。

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