宇野昌磨、右足首捻挫も“生き方”貫き3連覇「ある意味、このケガに感謝したい」

[ 2018年12月24日 21:55 ]

フィギュアスケート全日本選手権最終日 ( 2018年12月24日    大阪・東和薬品ラクタブドーム )

<全日本フィギュアスケート選手権最終日>運動靴姿で表彰台に向かう宇野昌磨(撮影・小海途 良幹)
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 宇野昌磨(トヨタ自動車)が自らの生き方を貫いて、3連覇を飾った。男子フリーで187・04点をマークし、合計289・10点で優勝し世界選手権(3月、埼玉)の代表にも決定。演技後、不安視されていた状態について真相を語った。SPが行われた22日の午前の公式練習のウオーミングアップ中、宇野は右足首を痛めていた。

 SPは強行出場してトップの102・06点をマークしたが、演技後は歩けない状態になって病院でMRI検査を受けた。23日の公式練習は回避し、この日の公式練習ではジャンプを思うように決められず。周囲は止めたが、宇野は最後まで出場を譲らなかった。樋口コーチが「どうしてそんなに出たいの?」と聞くと、「僕の生き方です」と答えた。

 痛み止めを飲んで勝負のリンクに立った。「無理して長引いても選手生命には関わらないと思ってフリーに挑むことにした」。4回転フリップを何とか着氷したが、サルコーは3回転になり、4回転トーループで大きくバランスを崩すなど序盤はミスがあったが、演技後半にトーループの4―2回転を決めるなど意地を見せた。

 宇野にとって舞台の大小は関係ないが、全日本は特別だった。「どうしても、無理しても、どの試合も休みたくない」と前置きした上で、「僕にとって全日本は大きな試合。プライドですかね」と続けた。「ケガをしているからこそ、自分の練習、演技を信じることができた。ある意味、このケガに感謝したい」。足への負担が大きいスケート靴ではなくスニーカーで表彰式に臨んだ21歳は、誇らしげに笑った。

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