15歳・張本が描く青写真、19年は「超」20年は「頂」東京五輪金メダルへ進撃

[ 2018年12月17日 16:35 ]

史上最年少優勝を果たしたグランドファイナルから帰国し、記者の質問に答える張本智和(撮影・尾崎 有希)
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 卓球ワールドツアー・グランドファイナルの男子シングルスで史上最年少優勝を果たした張本智和(15=エリートアカデミー)が17日、開催地の韓国・仁川から成田空港に凱旋帰国した。スポニチ本紙の取材に18年を表す漢字を「感」とした15歳は、19年は「超」、東京五輪が開催される20年は「頂」とテーマを設定。目指す金メダルへ、着実に歩を進める。

 世界最強の15歳が、無数のフラッシュを浴びて笑みを浮かべた。「実感が沸いてきた」。ワールドツアーの年間上位選手だけが出場できるグランドファイナルを制覇。13歳で世界選手権の史上最年少8強入りした時と同じように多くの報道陣の出迎えを受け、「それくらい大きなことなんだな」と驚きの表情を浮かべた。

 18年は1月の全日本選手権を史上最年少で制し、6月の荻村杯ジャパン・オープンは五輪王者2人を撃破して優勝。そして、グランドファイナルでもタイトルを獲得した18年を漢字一字で「感」とした。支えてくれる両親への感謝に加え、「感情をコントロールできるようになったから」というのがその理由だ。

 19年のテーマは「超」だ。「今年の自分を超えていきたいから」。そして、最大目標の東京五輪が開催される20年は「頂」とした。「絶対に頂点に立ちたい」。来年1月の世界ランクではボル(ドイツ)と林高遠(中国)を抜いて、自己最高位の3位に上がる見込み。世界1位も視界にとらえ、「来年の世界選手権で優勝しちゃったらやばいですよね。1位を狙って、東京五輪を迎えられるようにしたい」と意気込んだ。

 23日のTリーグ・彩たま戦(埼玉県春日部市)で凱旋試合のコートに立つ。「まだまだ簡単なミスがある。練習して、もっと技術を高めていく」。偉業にも満足感とは無縁の15歳が、世界の頂へ駆け上がる。

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