池谷幸雄、体操協会パワハラ“シロ”決着に「多くの体操関係者から疑義が寄せられている」

[ 2018年12月11日 17:50 ]

体操のソウル、バルセロナ五輪メダリストでタレントの池谷幸雄
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 体操のソウル、バルセロナ五輪メダリストでタレントの池谷幸雄(48)が、日本体操協会が“パワハラ問題”で一時職務停止となっていた塚原千恵子氏(71)、夫・光男氏(70)のパワハラはなかったとして復帰を発表した件について11日、コメントを出した。

 体操女子の宮川紗江(19=高須クリニック)が日本協会の千恵子氏、光男氏からのパワハラを告発した問題で、日本協会は10日、都内での臨時理事会で第三者委員会の報告を基に対応を協議。第三者委は塚原夫妻のパワハラはなかったとし、日本協会は一時職務停止を科していた千恵子氏の女子強化本部長職、光男氏の副会長職への復帰を発表した。

池谷のコメントは以下の通り。

 今回の第三者委員会の調査結果に対しては、宮川選手同様「信じられない」としか言いようがありません。また、そうは言いながらも、今回の調査結果は想定内というか予想通りというか。

 昨日の記者会見に第三者委員会の先生方がお一人もご出席をされていないのも、どうかと思います。第三者委員会の立ち合いが必須でないことは理解していますが、これだけ世間の注目を浴びた事案です。第三者委員会で議論し出した結論であれば、普通はそれを結論づけた先生方が発表、質疑応答をするべきだと感じます。

 調査結果の発表後、私のところに複数名の体操関係者から驚愕の結論に愕然とする感想のラインやメール、電話がリアルタイムでありました。

 おそらくこの結論が真っ当と認識できない、また、不快なものであると多くの体操関係者が感じていることは疑う余地はありません。

 この第三者委員会の検討の結果だけで、日本体操協会の結論として良いのかと、多くの体操関係者から疑義が寄せられていて困っています。

 また特別調査委員会と提言事項検討委員会を発足するとのことですが、構成員、権限がどうなるのかをはっきりと明言して頂きたい。

 今回の調査結果のように体操関係者が納得できないものではなく、だれもが納得ができる結論を出して頂きたい。

 第三者委員会の提言を踏まえ、体操協会が内発的に今回の案件の背景に何があったのかを真剣に掘り下げ、選手のために一丸となり2020年の東京オリンピック強化に邁進することができるよう働きかけがあることを切に期待したいです。

 これだけ世間に騒がれるということは、それだけ日本体操界への期待が大きいものだと感じています。私も日本の体操界が盛り上がるなら、その協力は一切惜しみません。

 池谷幸雄

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2018年12月11日のニュース