羽生に“特例”世界選手権切符も、「実績ある選手」の規定運用?

[ 2018年11月20日 05:30 ]

右足首負傷中の羽生を連盟は完全バックアップの構え(撮影・小海途 良幹)
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 日本スケート連盟は19日、都内で理事会を開き、フィギュアスケートGPシリーズのロシア杯(モスクワ)で右足首を負傷した羽生結弦(23=ANA)の“完全サポート”を確認した。橋本聖子会長は「本人が一番いいようにできる環境を整えるだけ」とし、伊東秀仁フィギュア委員長は「今季は世界選手権が日本であるので、そこを目指して頑張ってもらいたい」と“ぶっつけ本番”も許容する考えを示した。

 最低でも3週間の安静が必要とされる羽生は、この日までにモスクワを出発。12月6日開幕のGPファイナル(カナダ・バンクーバー)に向けて「全力で治療する」と強行出場を示唆しているが、右足首の状態が悪化した場合、来年3月の世界選手権(埼玉)の最終選考会を兼ねる12月21日開幕の全日本選手権の欠場の可能性すらある。

 それでも、連盟には「実績のある選手についてはケガなどやむを得ない理由で全日本に出場できなかった場合、選考基準に照らし、世界選手権での状態を見通しつつ選考する」という選考規定があり、インフルエンザで欠場した16年、右足首の負傷で見送った17年ともにこの規定を運用。羽生を世界選手権と五輪の代表に選んでいる。絶対王者の決断がどうあれ、連盟は完全バックアップの構えだ。

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2018年11月20日のニュース